けっこうな度合いで「変態車」を登場させるPSA(プジョー・シトロエン)。
その中でもシトロエンとDSは群を抜いているように思いますが、そのDSから30台のみの限定モデル「DS3ダークサイド」が登場。
その名の通りダークな色調が特徴で、しかし「単に黒い」だけではないのがDSのDS所以たるところ。
今回はボディ表面に凹凸のある「3Dスキン」を採用したことが最大の特徴となっています。
これはDSいわく「3Dスキンテクノロジー」によって再現されたとしていますが、DS独特の模様”DSモノグラム”が立体で再現されたもの。
まずベースカラーの上にDSモノグラムを転写し、その上にクリアコート塗装、さらにマット塗装にて仕上げたもの。
具体的にはこんな模様ですが、これがボディサイド、テール付近に再現されています。
くわえて「ダークサイド」だけに内装もブラック一色となり、しかしアクセントとして「チタニウムインナードアハンドルアクセント」を採用。
3Dレーザープリント技術にて複雑な柄が再現されているとしていますが、機能パーツでもない飾りに対しチタンを使用するなど、「まさに素材と技術の無駄遣い」。
ただ、ぼくはこういった無駄が大好きで、他自動車メーカーがおそらくは「絶対にやらない」であろうことを取り入れる姿勢は高く評価します。
なお、装備の差はあるものの、同じエンジンを積む「DS 3 Chic DS LED Vision Package」の価格が274万円、そして今回の「DS3 DARK SIDE」は303万円となっており、その差額は「塗装とレザーシート」ということになりそう。
「DS」はシトロエンのプレミアムブランドとなりますが、シトロエンは「エアバンプ」採用や奇抜な顔つきを持つC4カクタスはもちろん、
日本には入っていないもののコンセプトカーのような「Eメアリ」、
フロントウインドウがルーフ上にまで達する「シトロエン・スカイ」を持つC4ピカソなど珍車がいっぱい。
同じグループのプジョーも負けてはおらず、車体前後で色の異なる「308GTI(GTIになるとこのカラーが選べる模様)」など個性的な車が揃っており、これからもPSAには大いに期待したいところ。