|あまりに謎が多いジャガーが約50年ぶりにガレージから出されることに|
ずっとアメリカはウイスコンシン州の納屋に眠っていた1950年製のジャガーXK120アロイ・ロードスターがついにガレージから引っ張り出されることに。
この個体に関し、現在の所有者が1969年にこのジャガーXK120を購入する前のこと、つまり1950年から1969年までの経歴は「空白」という不思議な案件です。
なぜ今までレストアされることがなかったのか?
現女性オーナーが購入した時点で、オリジナルのエンジンやトランスミッションはすでに無かったとのことですが、それでもオーナーはレストアを決意。
しかしながらその後48年にわたりレストアされることはなく、このジャガーXK120は女性オーナーのガレージにずっと眠ったままに。
↓トランスミッションっぽいものは見える?
このジャガーの存在を知った愛好家から「売って欲しい」との相談を受けるもそれを3年の間断り続け、そしてなぜか今回ebayに出品、というのが大まかな流れ。
↓ブレーキは当時のスタンダードでもあるドラムブレーキ
なぜレストアを前提に購入しようと考えたのに手をつけなかったのかは全くの謎ですが、かなり数奇な運命を辿った個体と言えそうです。
↓本来あるはずのリアスパッツ(リアタイヤのカバー)も消失
ジャガーXK120とは?
ジャガーが1948-1954年にかけ生産した車ですが、最初の242台のみのボディがアルミ製(つまり今回の個体は242台の中の一台なので相当に希少)。
このモデルで初めて「XK」という名称が採用されていますが、これはエンジン型式を示すもので、「120」は120マイルつまり時速193キロの最高速度。
当時の車としては非常に高性能で、これをベースに制作された「Cタイプ」はル・マンで優勝するなどの活躍を見せています。
XK120はそのライフを終えるまでに12000台以上が製造され、多くのセレブにも愛された車であり、そのため今でも高い人気を誇るクラシックカーでもありますね。
↓左の女性がそのオーナー?スター・ウォーズに出てきそうな服装だ
デザインはジャガーの創業者、ウィリアムズ・ライオンズ氏の手によるもので、優雅なボディラインが特徴。
アルミ製シリンダーヘッドを持つDOHCエンジンという、当時にしてはあまりに贅沢な素材や構造を持っており、排気量は3442cc、出力は160馬力。
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