★カリフォルニアにて、直近の取引価格に比較して30%も安いポルシェ911Rが中古市場に登場★
ポルシェ911Rの中古相場に異変。
これまでは「億」、安くとも6000万円程度を維持していた911Rの中古ですが、今回(最も911Rの人気が高いアメリカで)4800万円程度で販売される個体が登場しています。
この価格は直近で登場した個体に比べると「30%ほど」低い数字であり、つまり相場が下がっていると考えて良さそうですね(走行は225キロ、程度も良好)。
走行距離は225キロ、程度も良さそうなのに「なぜ」?
ポルシェ911Rは2016年のジュネーブ・モーターショーにて「限定」として発表され、その後間も無く市販。
2016年の半ばから後半にかけては1億円を突破する中古相場を形成して大きく騒がれた車です。
911Rは911GT3RSをよりシンプルに、しかしおとなしめの外観にアレンジした車と言えますが、最大のトピックは「マニュアル・トランスミッション」の搭載。
当時ポルシェは「マニュアル・トランスミッションは商業的、そして性能面においても存在意義はない」としており、GT3系に対してはマニュアルを廃止。
そこへ登場したのが「マニュアル・トランスミッション搭載」の911Rですが、これが異常人気となったわけですね。
もともとポルシェ911の限定モデルは非常に人気が高く、しかしこの911Rの場合は文字どおり「異常」で、つまりその人気の背景には「マニュアル・トランスミッション」があったことは想像に難くなく、これが引き金となってか、その後ポルシェはそれまでの決定を覆し、フェイスリフトを受けたGT3にマニュアル・トランスミッションを搭載することに。
加えて見た目が911R風となる「ツーリングパッケージ」も設定しており、こういったモデルの登場によって911Rの希少性が薄れ、相場が下がってきた、とも考えられます。
ただ、これは911Rの魅力が損なわれたわけではなく、「適正な水準に相場が落ち着きつつある」ことを意味しており、本当に欲しい人にとって「手に入りやすい」状況になりつつある、とも言えそうですね。
なおポルシェは911Rの価格上昇には苦言を呈しており、GT3のマニュアル・トランスミッション復活、911GT3ツーリングパッケージ投入においては「911R価格高騰対策」の意味もあったと思われ、その意味においてこれら対策は奏功した、と考えられます。
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