
| メルセデス・ベンツEQS、EQE、BMW i7、アウディ e-tron GTも同じ運命をたどる |
この記事のポイント
- ついに600万円の壁を突破そそう: 現在600万円台前半に突入
- リセールの「悪夢」: 新車価格1,400万円〜の車が、わずか数年で価値の6割近くを喪失
- 購入の注意点: ただし初期モデルは「バッテリーの劣化」、そうでなくともタイヤの摩耗など維持費の問題も
「ポルシェといえばリセールが良い」という常識がありますが、どうやらEVの世界ではそれは通用しないもよう。
新車時は非常に効果が事で知られるフル電動スポーツ「タイカン」が、中古車市場でついに600万円台前半に突入し、これは「大チャンス」なのか、それとも「危険な罠」なのかについて考えてみたいと思います。
ついに現れた「600万円台前半」のタイカンたち
カーセンサーエッジによると、2021年〜2022年モデルのタイカンが、ついに600万円台前半にて登録されるようになり、しかもその数が増加しつつあることから「このトレンドが加速するであろう」ことが伺えます。※正確に言えば、ちょっと前には500万円台の車両が登場したものの一瞬で売れてしまい、現在は600万円以下の物件が存在しない
数年前まで「中古でも1,000万円超え」が当たり前だったことを考えると(もっとも安価だったのはタイカン4の発売時で1416万円)、驚異的な値落ちと言わざるを得ず、「アリアを買うか」と考えていたものの、「タイカンも悪くないな」と考え始めている今日このごろです。
-
-
日産アリアを買おうと思う。ただし新車購入は「自殺行為」に近いので中古車狙い、グレードは「B9 e-4ORCE」一択か
Image:NISSAN | 日産アリアを路上で見かけるとその存在感に圧倒されることも | その「クラスレス感」がアリアの持ち味である さて、ここ最近ぼくが購入を考えているクルマが「日産アリア」。 日 ...
続きを見る
なぜタイカンの価値はここまで「暴落」したのか?
ポルシェというブランド看板を背負いながら、なぜここまで価格が下がっているのか?
その主な要因は以下の3つだと考えられます。
- 航続距離の「の壁」: 初期型タイカンの航続距離は、最新のEV(480km以上が標準)に比べると見劣りする
- 2025年モデルの大幅アップデート: 航続距離と充電速度が劇的に向上した新型の登場により、旧型の「型落ち感」が強まる
- EV特有の減価償却: 補助金や税制優遇が新車に集中するため、中古EVはICE(内燃機関)車よりも価格を下げないと買い手がつかないという市場原理が働いている
価格が下がったポルシェEVは買いか?
そこで実際に「買い」かどうかを考えてみると・・・。
- バッテリーの寿命: ポルシェは「8年または16万km」のバッテリー保証(容量70%維持)を付けている。つまり過走行の個体は「あと数万kmで保証が切れる」という、非常にデリケートなタイミングにある
- 整備性のメリット: 一方で、EVは可動部品が少ないため、エンジン車のようなオイル漏れやタイミングベルトの心配がなく、「走りの質」そのものは、低年式、かつ高走行車であってもポルシェ基準を維持していることが多い
- 「タイヤ」問題:重量があり、かつパワーもあるタイカンはタイヤの消耗が想像を超えるレベルで進むと言われ、「距離を走る」オーナーはこの問題を避けて通れない
- 売却時の問題:EVは時間とともに「相対的・絶対的に性能や機能が劣化する」ので売却時にはさらに値下がりする可能性が高い。所有期間が短くても販売店は「長期在庫」化を嫌って安く買い取るはずで、しかし長期間所有するとガソリン車よりも遥かに速い速度で値下がりする。予想では売却時に「購入価格の半分くらいになる」という予想
結論:タイカン中古は「究極のドライバーズカー」への近道か
もし「航続距離はそこそこでOK、とにかく最高峰のハンドリングを安く手に入れたい」と考えるなら600万円を切るであろうのタイカンは歴史上最もコスパの高いポルシェかもしれません。
ただし修理費やバッテリー交換のリスクを考えれば、「安物買いの銭失い」になる可能性も否定できず、中古タイカンの購入には「自分のライフスタイルとEVの特性とを」合わせて考える必要がありそうですね。
BMW、メルセデス・ベンツ、アウディのEVの中古価格は?
そこでちょっと気になって調べてみたのがBMW、メルセデス・ベンツ、アウディのハイパフォーマンスEVの中古価格。
メルセデス・ベンツ製EVの値下がりが驚異的で、価格的には「EQE」がお買い得なのかもしれません。
| 車種 | 新車価格 | 最安 |
| メルセデス・ベンツEQS(セダン) | 1578万円〜 | 548万円 |
| メルセデス・ベンツEQE(セダン) | 1248万円〜 | 427万円 |
| アウディ e-tron GT | 1499万円〜 | 578万円 |
| BMW i7 | 1828万円〜 | 745万円 |
意外なことにBMW i7は「寝落ち率」からするとメルセデス・ベンツよりもは「まだマシ」で、驚くべきはアウディe-tron GTの価格がそれほど下がっていないこと。
アウディのガソリン車は「ポルシェの同等のガソリン車に比較すると」はるかに価値が下がることが知られていますが、ことEVに関してはそうではなく、こういった事情を鑑みるに、ブランドや性能、機能よりも、消費者は「4ドア高性能EV」というくくりで市場を捉えている可能性があり、「500〜600万円くらいのレンジにおいて需要があって」、そのレンジの中でそれぞれのユーザーが自分に合った条件(ブランドなり航続距離なり保証体制なり)を持つクルマを選んでいるのかもしれませんね。
合わせて読みたい、関連投稿
-
-
EVとマセラティは「買ってはいけない」?EVや高級車は購入から5年で60~70%もの価値を失うことに。「新車購入者は高級さを求めますが、中古市場だとそれらは無意味です」
| 中古市場では「プレミアム性」よりも「現実的なクルマとしての価値」が重要視される | 中古相場は新車価格に関係なく「需要と供給」によって価格が決まる さて、先程は「値下がりしないクルマ」のランキング ...
続きを見る
-
-
ロールス・ロイス「スペクター」が米中古市場にて価格崩壊。超富裕層が高級EVを避ける深い理由とは
Image:Rolls-Royce | 静粛性とトルクの究極形のはずが…なぜ高級EVは中古市場で苦戦するのか? | そもそもロールス・ロイスそのものが中古市場にて「高値を誇る」わけではないが ロールス ...
続きを見る
-
-
やはりプレミアムEVを新車購入することは「とてつもなく恐ろしい」。その値下がり幅は極度に大きく、逆に「中古で購入すればお得」かも
| ボクはいま、中古にてEV購入を考えている | 中古のEVは安価で購入できるものの、売るときには「まだ下がる」可能性を秘めている さて、よく言われるのが「EVのリセールはガソリン車よりも大きく下がる ...
続きを見る
参照:カーセンサーEDGE


















