| アウディスポーツもエレクトリック |
現在、フォルクスワーゲン・アウディグループは急速にエレクトリック化を進めており、2025年までに80ものエレクトリックモデル(EVだけではなくPHEVも含む)を投入する、と発表しています。
もちろんアウディもそこには含まれ、かつ重要な役割を施すことになるものの、今回アウディスポーツCEO、ステファン・ヴィンケルマン氏が「2020後半にアウディスポーツ初のエレクトリックモデル登場」と発言。
アウディスポーツ「2020年までにラインアップを現在の11から16へ拡大」。まずはQ2/Q5/Q7のRS版?
VW「2025年までに80のエレクトリックモデル発売、2030年には全モデルにEV/PHEVを用意」
アウディスポーツCEO「将来のRSモデルはFRやFFもあるかも。クワトロは必ずしも正しくない」
アウディスポーツ、メルセデスAMGは「エレクトリック化」、一方でBMW Mは「ない」
「アウディスポーツ」はアウディのパイパフォーマンスカー部門であり、現在は「S」「RS」モデルのほかレース用マシンも販売しており、以前の社名は「クワトロ」。
クワトロはアウディ躍進のきっかけとなった4WDシステムを指しますが、社名変更でもわかるとおり「今後は4WDにこだわらない」という方向を示しています。
FRやFFも視野に入ってくるということになりますが、すでにR8の「後輪駆動」つまりMRモデルの限定ながら発売しており、その動きはこれまでにないほどアグレッシブ。
そんな中での「エレクトリック化」ですが、どういったモデルがエレクトリック化されるのかは今のところ謎。
ライバルでもあるBMW"M”は(あれだけエレクトリック化に熱心な会社であるのに)今のところMモデルのエレクトリック化は行わないとしており、逆にメルセデスAMGは様々なテストカーを走らせたり、とエレクトリック化に熱心な様子です。
BMWがハイパフォーマンスカーにおいてエレクトリック化を行わない理由は「バッテリー重量」だとし、ハイパフォーマンスカーはどこまでもピュアであるべきだと考えている模様。
一方でシティコミューター、一般的な乗用車セグメントにおいてはエレクトリック化をほかメーカーに先駆けて進めていて、ここは「ブランドあげてエレクトリック化」のアウディ、メルセデス・ベンツとはかなり異なるところですね。※BMWはエレクトリック化すべきモデルと、「しない」モデルとを切り分けており、他メーカーは「全車」エレクトリック化の方向
実際にi3やi8を発売した経験から「エレクトリックとスポーツカーとは相容れない」と判断したのかもしれず(そのためi8のMバージョンも”ない”と断じている)、だとするとこのBMWの判断は非常に興味深いものでもあります。
なお、メルセデスAMG GTの4ドアバージョン「AMG GT4(仮)」はメルセデス・ベンツのエレクトリックブランド「EQ」パワーを得て4リッターV8ターボ+ハイブリッドから800馬力を発生するとも言われますが、時期的なものを考えると、アウディスポーツによる「最初のエレクトリックモデル」よりはこちらのほうが早く登場するかもしれませんね。
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