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こんなコンセプトカーもあった。3座シティコミューター「BMW Z13」。他の変なクルマもあわせて紹介

2018/01/29

| BMWは昔から小さなクルマを作りたかった |

1993年のジュネーブ・モーターショーにて発表されたコンセプトカー、BMW Z13。
マクラーレンF1よろしくセンターシート採用の3座となり、しかしこちらはコンパクトカー。
83馬力のガソリンエンジンを車体後部にマウントし、車体重量は830キロ。
こういったスペックを見るに、コンパクトカーというよりはシティコミューターと言ったほうが良さそうですね。

BMWはときどきケッタイな車を発表する

1990年代にBMWがグループのシンクタンクであるBMWテクニック(テヒニーク)は「今後は省燃費モデルが必要」と考えて作ったのがこのZ13。
なおエンジンは当初水平対向4気筒の搭載を考えていたものの、結局はBMW K1100の直列4気筒を搭載することに。
トランスミッションはフォード製CVTを搭載しており、自前で(コンセプトカーのためだけに)コンパクトなトランスミッションを用意できなかったのかもしれません。

なお、1994年にBMWは「MINI」ブランドを買収しており、それによってコンパクトカーを作る必要がなくなったためにこのZ13プロジェクトは消滅してしまった、とも言われます。

フロントウインドウは視認性を考慮してかルーフにまで達する形状。
後にシトロエンがこのウインドウを採用していますね。

他にもある、BMWの変な車

それにしてもBMWは時折突拍子もないデザインのコンセプトカーを発表するもので、過去にはバイクと車との中間「 Z21 Just 4/2」も発表。

そのほかBMWはこのZ13に先駆けて「E1」なるコンセプトカーも発表。
これはその名から分かる通り電気自動車をイメージしたものですが、2世代に渡りプロトタイプが制作され、航続可能距離は160キロ程度であった、と言われています。
これがのちの「MINI E」、そして「i3」に繋がったと考えて良いかもしれません。

忘れてはいけないのがクリス・バングル氏による「GINA(ジーナ)」コンセプト。
ボディが「布」でできており、布の下にある骨組みを動かすことで「変形」する、というもの。
とくにヘッドライトが「人が目を開けるように」出てくるところはさすがにキモい、とは思います。

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そしてこちらは実際に販売された車両で「Z1」。
2.5リッター170馬力を発生するエンジンを搭載していますが、一番の特徴は「ドアが上下する」ということ。
ドアがサイドシル内に引き込まれるということで、古今東西これと同じ構造を持つ車は他にないかもしれません。

ちなみに開発はポルシェ993を、そしてアストンマーティンで先代ヴァンテージなどを開発した(現アストンマーティン会長)ウルリッヒ・ベッツ氏。
デザイナーはハーム・ラガーイ氏で、こちらはポルシェ968、ボクスター、カレラGT、ポルシェ911(993/996)、初代カイエンのデザインを行った人物ですね。

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VIA:Motor1

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