| 過去モデルへのオマージュ、もしも系レンダリングが一気に登場 |
積極的に新作を公開するCGアーティスト、Aksyonov Nikita氏が今回も大量にレンダリングを公開。
まずは「Porsche 718 Tribute to Behra Porsche 718 Monoposto」ですが、これは文字通りかつてのレーシングカー「ポルシェ718モノポスト(1958)」へのオマージュ。
「718」というと550スパイダーの発展型「718RSK」を思い浮かべますが、718モノポストは文字通り「シングルシーター」の718。※「Posto」はシートの意味で、アバルト「ビポスト(BiPosto)」は2シーターの意味
ポルシェ718モノポストはこんな車
こちらがそのポルシェ718モノポスト。
F2出場用に718RSKをシングルシーター化したものですが、もはや「別の車」。
ドライブしたのはJean Behraで、当時は華々しく活躍したようです(詳細はこちらに記載がある。英文)。
今回のレンダリングを見ると、ボディカラーはもちろんですが、そのスムーズなボディパネル、ホイールまでしっかり再現されているようですね。
ただし、さすがにレンダリングとはいえど「モノポスト(シングルシーター)化」は難しかったものと思われます。
その他のレンダリングも見てみよう
さらにこちらは「Porsche 911 Tribute to 911 2.0 LS Rally」。
やはり911 2.0 LSラリー(901型)へのオマージュです。
こちらがオリジナルの911 2.0 LS Rally(1965-1969)。
クロームのウインドウモールなど、やはり特徴を押さえていますね。
ミッションEと918スパイダーの合体技、「Porsche 918 Spyder Vision」。
こちらは「Mercedes-Maybach GL-Class」。
GLSのボディにマイバッハの顔面を移植したものですが、「けっこういいんじゃないか」という印象も。
実際にGLSにマイバッハが設定されると言われていますね。
メルセデス・ベンツ最上位SUV、GLSもフルモデルチェンジ。”マイバッハ”が設定に?
ここからは「シティカー」
そして同氏の考えた、「スポーツカーメーカーや、高級車メーカーがシティカーを発売したら?」。
まずはポルシェ(Porsche City Car)ですが、ヘッドライトやバンパーなどがポルシェ風に。
次いでマクラーレン版「McLaren City Car」。
720Sをモチーフにしていますが、これでガルウイング(ディヘドラル)ドア採用であれば面白そうです。
シティカーという性質上、「開口部を大きく取る」「狭い場所でも乗り降りができる」というコンセプトでガルウイングドアがあっても良さそうですね(コンセプトカーだと、いくつかのメーカーから発表されているものがある)。
そしてフェラーリ版、「Ferrari City Car」。
ポルトフィーノのデザインを反復していますが、なかなか格好良い仕上がりに。
もしかするとフィアット500と混ぜたほうが良かった(それはそれで”当たり前”すぎ?)のかもしれません。
そしてベントレー(Bentley City Car)。
けっこうよく出来ていますね。
なお、こういった「シティカー」は自動車メーカーとしてのCO2総量規制やCAFE(企業平均燃費)の関係で「必要」と考えられた時代も。
まだハイブリッドやEVをそのソリューションとして用いることが難しかった時代に「この規制をクリアするには小排気量車を作るしかない」とされたわけですが、大排気量車ばかりを作るアストンマーティンが、規制に対応するために「トヨタiQ」ベースにて「アストンマーティン・シグネット(2011-2013)」を作り、実際に発売したことも。
価格は日本国内価格では475万円で、まずはアストンマーティンのオーナーを優先して販売された、と言われています。
ちなみに中古だとプレミア価格となっていて、新車より高い価格で販売されているようですね。