| 実はみんなが待っていた |
とにかくファンの多いクラシック・ミニ。
デビッド・ブラウン・オートモーティブがクラシックミニをモチーフにした新車「ミニ・リマスタード」を発表していますが、今回は以前に「クラシックミニのボディのみを新規製造して販売すると発表したBMH(British Motor Heritage/ブリティッシュ・モーター・ヘリテージ)がミニのボディシェル販売を拡大する、という報道。
クラシックミニと同じツールを使用して製造
ブリティッシュ・モーター・ヘリテージは「クラシックカーのボディ専門メーカー」という非常に珍しい会社で、2016年にクラシックミニ(MK1)の「ボディだけ」を発売。
これが予想を超える人気を博し、今回この「ボディだけ」シリーズに「レーススペックの」Mk1ボディを追加する、と今回発表することに。
なお、このボディはBMHが勝手に作っているわけではなく、BMHはブリティッシュ・レイランド・モーター・コーポレーション (BLMC)のツールを使用して製造。
ブリティッシュ・レイランド・モーター・コーポレーションの前身はミニを設計・販売したブリティッシュ・モーター・コーポレーション=BMCで、これはイギリスの自動車産業を併合した企業ですが、その後ジャガーを吸収した後にレイランドグループおよびローバーグループと合併して「ブリティッシュ・レイランド・モーター・コーポレーション」へと成長しています。※そのためクラシックミニはBMCミニと呼ばれることも
BMHはこのブリティッシュ・レイランドのツールと製造権利を獲得したと考えられ、最初は「レストアの需要があれば」程度に考えてボディのみの供給を開始したそうですが、2016年の受注開始以来とんでもない数の注文が舞い込むことに(現在は6000台分を販売)。
この「ボディ供給開始」によってクラシックミニ市場も活性化し、車体の相場自体も上昇しているとのことで、いかにこのボデイ需要が高かったのかもわかりますね。
ミニMk1ボディの価格は9950ポンド(約150万円)に設定され、今年後半には上述のようにレーススペック(FIA規格に準拠)ボディの販売も開始するとしており、現在ではミニMk IV、Mk Vのボディもラインナップ(ボディシェルはこちら。パーツはこちらに紹介がある)。
ミニMK IVのボディだとスタンダード、Tbiエンジン用が7,750ポンド、ミニMK Vではスタンダード、スポーツパックともに7,750ドル。
ほかにはMGB GT、MGBロードスター、MG RV8、MGミジェット、オースチン・ヒーレー・スプライト、トライアンフTR6、マイナーのボディも製造しているようですね。