| レヴァンテのラインアップ急拡大。装備も充実して拡販を図る |
マセラティは580馬力の「レヴァンテ・トロフェオ」を発表したばかりですが、今回さらに「トロフェオGTS」を発表。
マセラティいわく「現代のスーパーカーのパフォーマンスをSUVボディに反映させた」とのことですが、たしかにレヴァンテは実際に運転してみた印象だと「SUVの形をしたスポーツカー」。
現在世界中にてSUVが大人気で、マセラティはじめジャガーやランボルギーニ、ロールスロイスも「ブランドの歴史上、はじめて」となるSUVを投入しているものの、ぼくが自分で運転した中だと「マセラティ・レヴァンテ」「ジャガーF-PACE」はまんまスポーツカー。
レヴァンテは背の高いグラントゥーリズモ、F-PACEは背の高いF-TYPEといった感じで、これらは数あるSUVの中でも別格だと認識しています。
マセラティ・レヴァンテGTSのエンジンはフェラーリが組みたてている
エンジンはマセラティ・クワトロポルテGTSと同じ3.8リッターV8ツインターボで550馬力を発生。
これは「レヴァンテ・トロフェオ」に比較して40馬力低いだけの数字ですが、0-100キロ加速は4.2秒。
最高速度は時速292キロで、これもレヴァンテ・トロフェオの300キロに比べると「8キロ低いだけ」。
エンジンそのものはフェラーリによって組み立てられ、完成したエンジンはマセラティ工場へと運ばれてレヴァンテへと組み込まれることに。
つまりは相当に魅力的なSUVであるということになりますが、内装もナチュラル・レザーが使用され、14スピーカーを持つハーマンカードン製オーディオなど装備も充実しています(価格設定次第では”レヴァンテ・トロフェオ”が売れなくなるかも)。
マセラティはレヴァンテ全体をグレードアップ
なお、マセラティはレヴァンテについて、全体的に装備をグレードアップ。
全モデルに「トロフェオ」譲りのシフトレバーと構造が与えられ、レバーによるマニュアル操作が可能に。
さらに「P」ボタンを押せば自動的にパーキングブレーキがかかるようになり、標準装備としてIVC=インテグレーテッド・ビークル・コントロールが装備され、オプションにてLEDヘッドライトの用意も。
ホイールのデザインやカラーも刷新されるようですね。
さらにインフォテイメントシステムも(ギブリ、クワトロポルテともに)最新版へと置き換えられることになり、内装素材にナチュラルレザーを選択肢た場合はステッチカラーの選択肢も拡大。
以前にFCAのセルジオ・マルキオンネCEOは「レヴァンテの投入は失敗だった」と述べているものの、結局のところ稼ぎ頭はレヴァンテなのかもしれません(マセラティ自体はEVブランドへとシフトしようとしている)。