>スズキ(SUZUKI) ■その車関連のネタなど ■ニュース

新型スズキ・ジムニー「売れすぎ」?納車は1年待ち、しかし増産の姿勢を見せない謎に迫る

投稿日:2018/08/27 更新日:

 

| ジムニーの売れ行きは異常? |

suzuki jimny japan

Yahoo!ニュースに「ジムニー売れすぎ」とのコラムが掲載。
これによると、軽自動車規格のジムニでは年間販売目標台数が15,000台、乗用車枠のジムニー・シエラだと1200台。

そしてディーラーからの情報だとして「すでにジムニーは15,000台以上の受注がある」と紹介しており、つまりはこれから注文すると1年先になる(そしてジムニー・シエラはもっと伸びる)、という計算。

ちなみにジムニーが発表されたときにぼくがディーラーに聞いた話だと「ジムニーで7ヶ月、ジムニー・シエラで1年」ということだったので、発表後にどんどん受注が伸びている、ということに。

【試乗:スズキ・ジムニー】乗り心地、快適性は飛躍的に向上。「普通に乗れる」本格オフローダー

ジムニーの増産は難しい?

なお、記事では「ジムニーの増産は難しい」ということに触れていますが、たしかにこれはスズキの公式見解としても報じられたことがあり、というのもジムニーの車体はほかのスズキのクルマとまったく異なる「ラダーフレーム」を採用していて、これを増産するには設備投資や人員教育などのコストが掛かり、かつ「すぐ」には対応できないため。

新型スズキ・ジムニー/ジムニー・シエラ発表!レトロなルックスに本格悪路走行性能、最新の安全性能が詰まっている!

よって、仮に増産体制を整えたとしても、ジムニーは「特殊なクルマ」であり、ハスラーとは全く異なるため、「一定の受注が集まれば、そこからの受注は落ち着く」可能性が大。
なので「よっしゃ増産可能」となった頃にはすでに受注が落ち着いている、という可能性もあるわけですね。

suzuki jimny japan

ハスラーや、ホンダのN-BOXだと「普通に乗れるクルマ」なので受注が極端に減ることは考えにくく、しかしジムニーのようなオフローダー、ホンダS660のようなスポーツカーは「一定の人が買ってしまうと、そこから販売が伸びない」可能性も。

実際、ホンダS660についても発売されてすぐは「納車待ち」の列が長くなるという現象が生じたものの、ホンダは当時「この状況はすぐに落ち着く。スポーツカーは需要が一巡するとそこから伸びないので、増産は考えていない」と発言しています。

納車待ちまで出たホンダ660は今売れているのか?ダイハツ・コペンと比べると?

ただ、記事では「モデルチェンジ前のジムニーでも2017では月平均1,124台を販売しており、それを考えると、20年ぶりのニューモデルとなる、新型ジムニーの「月あたり1,250台の販売目標」は少なすぎるのではないか、とも指摘。



この販売台数の設定には「ウラ」がある?

たしかにこの販売台数の設定には疑問があり、記事中では「ハスラー発売直後に、長期の納車待ちが生じた事例」を紹介。
ハスラーは今でも非常に人気の高いクルマですが、この発売直後は「ハスラーフィーバー」と言っても良い現象が生じており、納車待ち(かつ、下取り車の車検などがあり、”足”がなくなる)顧客の対応として、スズキは「ハスラー納車待ちまでの間、低価格でスズキのクルマをリースした」と報じています。

つまりジムニーでも同様の例が出てくるのではないかということですが、これはメーカーサイドから見ると大きな利点があって、「ハスラーを売ると、リース用としてもう一台が登録できる」ということ。

新型ジムニー/ジムニー・シエラのボディカラーやオプションはどんな感じ?アクセサリーはファッション系/ハード系多数

メーカーにとって「販売台数を稼げる」というのは非常に大きく、このためにスズキはジムニーの販売台数を無理に伸ばすよりも、「ジムニーを普通に生産できる範囲で売って、納車待ちの顧客にはもう一台別のクルマをリース」することで総販売台数を稼ぐことを考えたんじゃないかと推測することもできますね(売れていない在庫車も捌ける)。

もちろんそこまで考えるのは「行き過ぎ」かもしれませんが、スズキは一度ハスラーで「一粒で二度美味しい」を体験してしまっているので、この議論が社内でなされたのは間違いないだろう、とも考えています。

ちなみに、「急激に登録台数が伸びた」メーカーは上記のような例が実際にあり、たとえば輸入車で、「デザイナーが変わってクルマのイメージが変わって一気に売れ始め、しかし輸入はすぐにはできないので売る在庫がない」ケースでは前世代の在庫車を「納車待ち顧客に安価で回す」という話をよく聞きます(ぼくもなんどかオファーされたことがある。もちろん違法ではない)。

ちなみに、トヨタは「納車待ち期間」が生じると「受注状況と納期」に関する発表をその車種個別に行いますが、スズキ・ジムニーについては今のところ受注状況や納期については公的な発表はありません。

ジムニーは「絶対的な需要」があり、中古相場は下がりにくい

なお、ジムニーは「特殊なクルマ」だと記しましたが、特殊なクルマは需要が限られているものの、その需要が「固定されていて、大きく減らない」のも事実。

たとえばミニバンやコンパクトカーは需要も大きく、その分台数も出るものの、中古市場に「溢れかえる」ことになって相場は大きく下がる傾向にあります。

反面、オフローダーやスポーツカー、オープンカーは「一定の人しか買わない」クルマではありますが、言い換えれば「一定の人が必要とする、もしくはどうしても欲しいと考える」クルマということに。

とくにオフローダーや4WDは降雪地域での需要があり、この価格は「下がりにくい」という現実があります。
逆に需要以上を供給、もしくは一時の増大した需要のために増産してしまうと「中古市場に、必要とする数以上のクルマが」出てきて相場を崩すことにも。

よって安易な増産はメーカーが自分で自分の首を占めることにもなりかねず、スズキは「唯一無二とも言えるジムニーブランド」を守るため、無理に増産しない(長期的に見て、適正と思われる需要の範囲に収める)と考えたのかもしれません。

なお、ぼくが住む地域も降雪や積雪が冬季には日常となっており、そのために「4WDは必須」とも考えています。
しかし4WDは選択肢が少なく(4WDという縛りを外せば急激に欲しいクルマが増える)、であれば2WDの欲しいクルマを買って、別に「維持費が安いジムニーを冬季用/災害対策用として置いていてもいいのではないか」と考えてジムニーを買いに行ったのですが、「売れすぎ」たなためにディーラーとしても「注文を受けたくない(気持ちはわかる)」という雰囲気がアリアリで、そのまま気持ちが萎えて注文を見送ることに。

新型スズキ・ジムニーの購入を考える。ジムニーを買えばすべての問題は解決する?

なおカーセンサーを見ると、新型ジムニーの登録もチラホラ。
いくつか見てみるとXL(新車では1,635,174円〜)だと未登録で164万円、XC(新車では1,797,174円〜)では185万円くらいで販売されているようですね。

これを見るとプレミアと言うほどの価格ではなく、もしオプションが追加されていれば新車価格よりも「安い」可能性も。

jimny

今回の新型ジムニーは大きな話題となったために「プレミア価格を想定」して仕込んだ業者も多かったと思われ、しかしアテが外れたと考えることもできそう。

そして、この状況を見る限り、「プレミアを払ってでもすぐにジムニーを欲しい」と考えている人はそう多くはなく、よって「増産しない(需要はじきに落ち着くという見方)」というのが最良の選択肢かもしれませんね。

この記事を読んだ人は、他にもこんな投稿を読んでいます

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でintensive911をフォローしよう!

->スズキ(SUZUKI), ■その車関連のネタなど, ■ニュース
-, , , , ,

© 2020 Life in the FAST LANE. Powered by AFFINGER5