| 新型ポルシェ・マカンがドイツにて生産開始 |
ポルシェが新型マカンの生産を開始した、と発表。
生産工場はドイツにあるライプツィヒ工場で、現在の生産ペースは420台/日。
現在マカンはポルシェにとって「もっとも売れている」モデルとなり、少しでも多く生産したいクルマだと思われます。
ただ、現在生産しているのは世界各地で行われる展示会や、ディーラー向けの展示車/試乗車だと思われ、となると日本にも展示車/試乗車として、このマンバ・グリーン・メタリックのマカンがやってくるかもしれませんね。※現在、ポルシェでは世界における試乗車/展示車の仕様が統一されている
マカン総生産台数の1/3近くが中国にて販売
なお、新型マカンが発表されたのは中国・上海。
というのももっともマカンが売れているのが中国だからで(ポルシェ全体にとっても最大の市場は中国)、これまで生産されたマカン35万台のうち、およそ10万台が中国へと出荷された、とのこと。
新型マカンの変更内容はさほど大きくなく、フロントは小変更、リアはテールランプが「左右つながり」となったくらい。
そのほか内装だとインフォテイメントシステムの拡充が図られていますね。
なお、ポルシェジャパンのサイトには「New Macan」として新型マカンが掲載されているものの、価格についての情報はなく、受注や納車時期については不明(個別にポルシェセンターに問い合わせればわかるのかもしれない)。
なお、ポルシェの属するフォルクスワーゲングループは「中国重視」「エレクトリック注力」が大きな柱。
フォルクスワーゲンやポルシェについては、これまで「アジア地域」の中に格納されていた中国をひとつの独立したビジネスエリアに指定して中国偏重姿勢を強めていますが、これについては一抹の不安も。
というのも中国は「共産党の姿勢一つで」すぐに方針や規制が変わってしまい、今まで売れていたものが急に売れなくなることもあるわけですね。
過去にはロールスロイスやマセラティがその「アオリ」を食らっていますが、今後ポルシェも影響を受けないとはいい切れず、そこはちょっと心配だ、と思います。
加えてエレクトリック重視の姿勢もリスクをはらんでおり、もしこれが「売れなかったら」ポルシェは大きく計画を修正する必要に迫られ、こちらについても潜在的な不安要素である、と言えそう。
ちなみに中国でよく売れるのはマカン、カイエン、パナメーラ(これも上海でワールドプレミア)で、スポーツモデルである911、718があまり売れていないのはポルシェにとって「悩みのタネ」なのかもしれません。