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ホンダが日本でも改良型NSX発売。「受注は予定の2倍」「開発拠点を日本に移す」→今後何らかの動きがある?

2018/10/28

| ホンダはNSXにテコ入れを行う?開発拠点を日本へ移管 |

ホンダはアメリカで2019年モデルのNSXを発表済みですが、今回日本でも2019年モデルとしてNSXの改良モデルを発表(注文受付はすでに開始し、納車は2019年5月から)。

変更内容としては主に「外観」「パフォーマンス」。
外観については新色「サーマルオレンジ・パール(初代NSXの改良モデルで投入されたオレンジを意識)」の追加、そしてフロントグリルガーニッシュがボディカラー同色に、そしてエンジンサラウンド、フロントエアインテークメッシュ、リアバンパーアウトレットメッシュはハイグロスブラック仕上げへと変更。

パフォーマンスにおいてはフロントスタビライザーは26%、リアスタビライザーは19%、リアコントロールアームブッシュを21%強化。
さらに専用開発されたコンチネンタル製タイヤ(スポーツコンタクト6)の装着にて鈴鹿サーキットのタイムが2秒速くなった、とされています。

ホンダNSX改良の手は細部にも及ぶ

そのほか細かいところではオプションや装備の変更があり、たとえば「インテグレーテッド・ダイナミクス・システム」、「アクティブ・ダンパー・システム」、「VSA(横滑り防止装置)」、「EPS(電動パワーステアリング)」、「スポーツ ハイブリッド SH-AWD」の設定も変更されている、とアナウンス。

エンジン出力、加速性能には変わりはなく、価格も据え置きの2370万円、とも発表されています。
ちなみにアメリカでは装備充実につき17万円ほどの値上げとなっているものの、日本では値上げが見送られたのはうれしいところですね。

なお、興味深いのは日本国内においてNSXは400台の受注があったと公表されていることで、年間販売目標が100台、そして発売から2年経ったということを考えると「予定の2倍の受注」があった、ということに。
そして今でも発注から納車までに要するのは半年〜1年とのことですが、半年というのはごく普通の納期でもあり、現時点では「バックオーダーはない」とも考えられます(ということはアメリカでも発売当初の納車待ちはもうない、とも推測できる)。

NSXの開発拠点は日本へと移管されることに

なお、現行NSXは日本とアメリカ両方の拠点にて開発が進められ、現実的にはアメリカ中心にて開発されたと言われますが(実際のところ製造はアメリカで行われる)、今回の2019年モデルから開発拠点が「日本に移された」と報じられています。

そしてcarviewによると「開発責任者がアメリカ人のテッド・クラウス氏から、水上聡 氏に変わり、日米にあった開発拠点も日本に集約された」とのことで、この意図はちょっと不明。

水上氏はヴィークルダイナミクス部門で実績を上げてきたとのことですが、ホンダ本社はアメリカ主導でのNSX開発を不満としていたのか、それとも売れ行きが芳しくなく日本に開発拠点を移してテコ入れするのか、はたまた「タイプR開発」に向けた布石なのかはわからず、今後の成り行きを見守るしかなさそうですね。

VIA:carview,HONDA

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