| NSX Type Rじゃなかった |
ホンダが2019年モデルのNSXを公開。
事前の予想では「ついにタイプR登場か」と言われたものの実際にタイプRは発表されず、2019年として新ボディカラーの追加、パフォーマンスアップ、新パッケージの設定にとどまっています。
なお、新しく追加されたボディカラーは「サーマルオレンジパール」。
カリフォルニアの「サーマル・レースウェイ」にちなんだネーミングで、2019年モデルには標準カラーとして選択できる、とされています(これにあわせてオレンジのブレーキキャリパーも追加されている)。
この改良(マイナーチェンジ)モデルは日本にも導入されることになり、ホンダはすでにティーザーサイトを公開していますね。
鈴鹿サーキットのタイムは2秒速く
加えていくつかの「化粧直し」も行われ、まずは今までメタル調だったフロントグリルガーニッシュがボディカラー同色に。
エンジンサラウンド、フロントエアインテークメッシュ、リアバンパーアウトレットメッシュはハイグロスブラック仕上げとなり、これによって一気に高級感が向上したようにも思えます。
ホンダNSXはそこまでエクストリームなスポーツカーではなく、であれば今回のオレンジや、イエロー、ベイビーブルーなどの明るいカラーを揃えたほうがいいんじゃないかと思うことも。
現在のカタログカラーはあまりに「暗く」、積極的に選びたいと思うカラーがないのもちょっと残念(内外装のカラーについて、ポルシェやフェラーリ、ランボルギーニに比較して選択肢があまりに少ない)だと思うわけですね。
さらにはカーボンファイバー製のリアスポイラー含むカーボンファイバー・エクステリアパッケージの内容変更、インテリアカラーだと「インディゴブルー」がアルカンターラもしくはレザーで選択できるように。
標準装備も充実が図られ、4ウェイ調整式パワーシート、カーナビゲーションシステム、プレミアムオーディオ、パーキングセンサー、アルミ製スポーツペダル(今まではゴムの普通のペダルで、アルミペダルはオプション)が標準化。
走りに磨きをかけるのも忘れない
なお、内外装がおしゃれになったり、快適装備が充実されているところを見ると「快適路線に走ったか」とも思われますが、走りの方もちっかり手が入り、フロントスタビライザーは26%、リアスタビライザーは19%強化。
さらに専用開発されたコンチネンタル製タイヤ(スポーツコンタクト6)の装着により、鈴鹿サーキットのタイムが2秒速くなった、と公表しています。
一方で出力は変わらず、V6ツインターボとハイブリッドシステムは573馬力、というスペック。
トランスミッション(9速デュアルクラッチ)、4WDシステム(スポーツSH-AWD)にも変化はない、とのこと。
価格は北米にて17万円ほど高くなっているようですが、付与された装備は52万円ほどとなっており、「お得感」は強くなっているようですね。
なお、ホンダNSXはデビュー時のフィーバーはどこへやら、今では今ひとつ人気が出ない状態。
このままだと先代同様、販売が先細りになって生産終了、ということになるんじゃないかと心配しています。
VIA:ACURA