| トヨタはMR2復活を検討中。その可否は近日中に決定? |
トヨタがMR2を復活させるというウワサが本格化。
これはしばしば前より出ている話ではあるものの、今回英国Autocarが欧州トヨタのセールス&マーケティング部門の重要人物から聞いた話だとして「現在トヨタはMR2の復活を検討しており、これにGOサインが出れば2025年までに発売されるだろう」と報じています。
さらに「すでに(MR2を発売するかどうか)決定を下す段階にある」としており、じきにその結果がわかりそうでもありますね。
開発パートナーはどの自動車メーカーに?
なお、現在はスポーツカー冬の時代であり、自動車メーカーにとって「単一スポーツカーを自社で開発する」のは非常に難しい状態。
さすがのトヨタにとってもそれは同じで、「86」ではスバル、「スープラ」ではBMWを開発パートナーに選んでいることでもわかるとおり、MR2を発売するにしても別の自動車メーカーとともに共同開発する可能性が高い、とも報じられています。
となると気になるのは「どこと一緒に開発するのか」。
現在ミドシップスポーツを持つメーカーは少なく、メジャーメーカーとしてはポルシェ、そしてロータスくらい(マクラーレン、フェラーリ、ランボルギーニあたりは価格帯が異なりすぎる)。
ルノーは「アルピーヌA110」を持つものの、こちらは「ルノー日産三菱アライアンス」の一員であり、トヨタがここと手をむくのは難しそう。
トヨタとポルシェはル・マンでともに戦い、トップ同士の会談が実現したり、互いにメッセージをやりとりする仲ではありますが、ポルシェがすでに開発を終えているミドシップスポーツ(718ケイマン/ボクスター)のプラットフォームをトヨタが使用するというのは様々な観点からちょっと考えにくい、とも思います(旧世代のプラットフォーム使用だったらあるかも)。
可能性が高いのは「ロータス」
そしてもっとも可能性がありそうなのは「ロータス」。
現在ロータスはトヨタのエンジンを使用していますが、これは1970年代からトヨタとロータスとが提携関係にある(あった)ため。
ロータスはセリカXXの開発に参加したこともあり、同時期にロータスはセリカXXのパーツを使用した「ロータス・エクセル」を発売するなど緊密な関係にあり、それが現在の「トヨタエンジン使用」に繋がっているものと思われます。
ただ、現在ロータスは中国・吉利汽車傘下に入ってしまったため、トヨタとの関係がどうなるのかは「わからない」ところではありますね。
パワートレーンは自社製を堅持
ただ、トヨタはどのメーカーとMR2を共同開発することになろうとも「パワートレーンには自社製を使用する」と言われ、現在はガソリンエンジンのほかハイブリッド、ピュアエレクトリックも検討されている、とのこと。
「フルエレクトリック」の場合はミドシップレイアウトという概念はなくなり、バッテリーはフロアに、モーターはリアアクスルに搭載されることになると思われ、「MR=ミドシップランナバウト」というネーミングとの整合性を取りにくくなるのかもしれません。
トヨタは現豊田章男社長体制となってから「スポーツカー」に力を入れていて、86の発売そしてスープラの復活、そして現在は「セリカ」「MR2」復活のウワサが出ていますが、今の勢いだとこれらのリバイバルは「ありそう」だと考えています。