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昨日の敵は今日の友。メルセデス・ベンツとBMWとが提携し、Aクラスと1シリーズが「兄弟車」になるというウワサ

2019/02/03

あわせて両者は自動運転技術も共同研究

先日、フォルクスワーゲンとフォードという大型提携が報じられましたが、今回はメルセデス・ベンツとBMW提携のウワサ。
これはドイツのメディア、Handelsblattが報道したもので、メルセデス・ベンツとBMW双方の内部による情報だとしています。

なお、以前にも同様のウワサが出たことがあり、そしてこれについては現段階でメルセデス・ベンツ/BMWともにコメントが無く、よって真偽のほどは全く不明(しかしVWとフォード提携の際もまずウワサ→両者からコメントなし→イキナリ正式発表という流れだった)。

メルセデス・ベンツとBMWとの共同開発車は早ければ2025年に登場?

なお、同紙によると、メルセデス・ベンツ、そしてBMWが提携するのはコンパクトカー分野においてであり、早ければ両社共同開発によるクルマは2025年に登場するだろう、とのこと。

もちろんメルセデス・ベンツ、BMWともにそれぞれ「Aクラス」「1シリーズ」を武器に激しい闘いを繰り広げているわけですが、そのライバルと手を組むことに対して反対派も多数いるとされるものの、両社とも節目となる記念の年にはメッセージを公的に贈り合ったりしているので、それほど仲が悪いというわけでもなさそうですね。

実際にBMWはエントリーモデルのプラットフォームについて「コスト高」なことに頭を悩ませており、「MINI」との車体共有にてコストを引き下げる方向へと動くという方針を見せ、同じ(エントリーモデルのコスト高という)悩みを持つメルセデス・ベンツ相手だと「話が早い」のかも。

加えて、報道によれば「提携の主な目的は”自動運転技術の開発コスト低減”にある」とのことで、たしかにこれについては納得ができるところ。

現代の自動車は「車体」「エンジン」といった、かねてより自動車メーカーが本業とし、かつ得意としてきたところから大きく離れ、エレクトロニクスやコネクティビティというところへ広がり、ゆくゆくは自動運転にまでその要求される技術の範囲が広がることになりますが、ここで自動車メーカーにとって困る要素が「研究開発費用の増加」。

今までとは異なる分野への進出には相当なコストが伴い、しかしこれは避けられないコスト。
かつ、同じ目的を有する技術を複数で開発すると、不要な競争を招いたり、「特許争い」にて業界全体の進化が遅れる可能性もありそう。

そういったことを考えると、「直接のライバル」はある意味では手の内がよくわかっている者同士ということにもなり、手を組んで共同戦線を張るほうが「中国やアメリカの自動車メーカー、はたまたシリコンバレーの新興勢力に対抗するには」都合が良いのかもしれません(昨日の敵は、というヤツ)。

VIA:AutomotiveNews

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