初年度生産分はすでに完売だと報じられる
ポルシェ・タイカンは正式に発売されていないものの、ポルシェはすでにその生産を2倍にすることを決定した、との報道。
これはドイツのメディア、Automobilewocheがまず報じたもので、ポルシェは当初計画の年産20,000台を「40,000台に」引き上げた、とのこと。
そしてポルシェはこの後にCNBCのインタビューに答え、「我々にはその準備ができている」としており、つまりこの報道は「真実」ということに。
タイカンはいまだ価格やスペックすら不明
さらにポルシェは「我々はそのキャパシティを持ち、役員も最近その承認を行ったばかりだ」と語り、増産に対する意欲には並々ならぬものがありそう。
なお、最近ポルシェ北米からの話として「タイカンの反応は非常にいい」というものがあり、その受注が好調であること、大半がテスラ・モデルSからの乗り換えであることを主張しています。
現在のところ日本だとタイカンの受注は(公式には)開始されておらず、ディーラー向けの説明会も2月あたりに開催される模様。
発売は「年内」とされるものの、現段階ではスペックや価格は未定となっていますが、ちょっと前のウワサだと、本国では3つのグレードがあり、「タイカン」「タイカン4S」「タイカン・ターボ」という名称が与えられ、タイカン・ターボだと一回の充電当たり航続可能距離700キロ、0-100キロ加速3.5秒、とも。
よってタイカンの加速性能は「2秒台前半」となるテスラ・モデルS P100Dを凌駕するものではありませんが、そのキモは充電性能にあるといい、800V充電システムを活用して400キロ走行可能な電力を20分でチャージする、とも言われます。
テスラの充電性能に不満を持っている人であればこの仕様は魅力的に映るはずで、またテスラ・モデルS/モデルXが「大きすぎる」と感じる人、そのブランドバリューに満足できない人であれば、十分その目にポルシェ・タイカンが魅力的に見えるのかもしれません。
なお、仮にテスラがタイカンに対抗して「充電性能」をアップさせようと考えたとしても、さすがにこれは「プログラムで」何とかできる問題ではないと考えられ、改良には膨大なコストがかかる可能性も。
このあたりはEVが解決すべき問題とも言え、「まだまだEVが発展途上」だとされる所以なのでしょうね。