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日本だけではなく世界的に販売減少が続くアウディ。新戦略を打ち出すも「高価格モデル」「エレクトリック」「中国」頼みとなり、もしも戦略が失敗したときのダメージは大きそう

投稿日:2019/04/22 更新日:

| いずれの分野においても、今後強みを発揮できるどころか競争が増すばかり |

アウディがその販売を世界的に落とし続けており、メルセデス・ベンツ、BMWの後塵を廃するようになったために「新しい戦略」を公表。

なおアウディの2018年における販売は全世界で3.5%減少し、欧州においては14%も下落。
これは新しく導入された規制「WLTP」の影響が大きいとされているものの、アウディとしてはライバルに追いつき、追い抜く必要があるものと思われます。

新CEOが打ち出す戦略はセオリー通りではあるものの

そしてアウディの新CEO、アレクサンダー・ザイツ氏(以前のCEOが逮捕されたので急遽CEOに。大変なときにCEOになった)が語ったところでは「我々は膿を出し切る時期に直面している。まずはプラットフォームを集約し、そしてハイエンドモデルを作る。2025年には15のハイエンドモデルをミッドレンジそしてフルサイズセグメントにラインアップする」。

それに加えて5つのフルエレクトリックモデル、7つのプラグインハイブリッドモデルを2年以内に投入し、2025年には30ものエレクトリック化されたモデルを投入すること、グループ内のブランドたとえばフォルクスワーゲンやポルシェとの協力関係の強化、そしてアウディにとって最大のマーケットである中国にさらに注力する、ということも掲げています。

ただ、この戦略にはいささか不安なところがあり、というのはまず「エレクトリック」。
市場はそこまでエレクトリックカーを欲していないであろうことが予想され、「発売したものの売れない」可能性も。

プレミアムセグメントだとテスラやポルシェに太刀打ち出来ないと思われ、普及価格帯だと日産やルノー、プジョーと競合するのはまず不可能。

そして「中国市場」においても、中国現地のメーカーが力をつけており、「自国大好き」な中国人が今後中国ブランドのクルマを買うようになる可能性を考慮するに、アウディがこれまでと同じ競争力を中国内で発揮するのは難しいのかも。

加えて中国内での「エレクトリック」分野についても、中国の自動車メーカーと(中国国内のEV市場で)戦うことは価格的にまず難しく、かつ様々な規制も「純粋な」中国の自動車メーカーに有利に働くと考えられ、アウディにとっては今後巻き返せる要素がかなり少ないのでは、と考えています。

現時点でアウディは「エレクトリック」に活路を見出しているものの、もしそれが「外れた」ときのダメージは非常に大きく、その場合はグループ全体としての利益を確保すべく、保有しているブランドのいくつかが売りに出されることになるのかもしれません(VWグループは、現在フォルクスワーゲン、アウディ、ブガッティ、ランボルギーニ、ベントレー、ポルシェ、シュコダ、マン、ドゥカティなどを保有している)。

なお、アウディの縮小は日本でも同様で、メルセデス・ベンツやBMWに大きく引き離され、さらにフォルクスワーゲンはもちろん、ミニやボルボに下る形で登録台数ランキングでは「6位」が定位置となっていて、こちらも巻き返しは難しそうですね。

 

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