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「高級車レンタカービジネス」に暗雲。レンタカー全体の2%にとどまり、利用者も「次は利用しない」の謎

投稿日:2019/04/03 更新日:

それは貸す側のサービスが料金に見合った「プレミアム」ではないから

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調査会社、JDパワーが「カーシェアリング」「レンタカー」についての顧客満足度調査結果を発表。

これによると、カーシェアリングについて顧客満足度ナンバーワンは「オリックスカーシェア(685ポイント)、そしてタイムズカープラス(673ポイント)、カレコ・カーシェアリングクラブ(667)。※満点は750ポイント
なお、業界平均が675ポイントとのことなので、これを上回るのは1位のオリックス・カーシェアのみという結果であり、総じてそれほど満足度は高くないということなのかもしれません。

なお、オリックスカーシェアのサイトを見てみると、「スタンダードクラス(トヨタ・アクアなど)」で15分200円から、「デラックスクラス(日産エクストレイルなど)」で15分300円から。
その車種を見てみると、「実用」をターゲットにしたラインアップとなっているようですね。

現在「カーシェア」については様々なサービスが登場していますが、たしかに「実用」以外、たとえば趣味的な理由で借りるといった使い方は普及が難しいように思われ、「クルマを貸して稼ぐ」というビジネスモデルが成立しにくいのかもしれません。

「プレミアム」レンタカーはなかなか浸透しない?

そして、ぼくが興味を惹かれたのは「レンタカー」についての顧客満足度で、まずランキングだと1位がトヨタレンタカー(698ポイント)、2位はタイムズカーレンタル(694ポイント)、3位がオリックスレンタカー(687ポイント)、4位ニッポンレンタカー(682ポイント)、5位日産レンタカー。

この順位はともかくとして、JDパワーでは、最近流行りの「プレミアム車レンタル」が顧客の期待に答えることが出来ていないという見解を示しています。
すでに報じられている通り、多くのレンタカー会社が高級車、輸入車のレンタカービジネスに参入しているものの、実際のところ、これらの利用率は2%にとどまっているとのこと。

そして、こういった高級車のレンタルは「乗りたい車種があったから」という、カーシェアの「実用」とは対極にある目的が特徴となっており、これは撮影など様々な目的も兼ねているのかもしれません。

さらにJDパワーは、こういったレグジュアリーカーをレンタルした人の満足度が「総じて低い」とコメントしており、それはクルマの内外装が汚れている、店舗スタッフの対応に不満、そして(高級車は装備が複雑なので)カーナビやオーディオの操作がわかりにくいといった評価が根底にあるようですね。

加えてJDパワーは「ラグジュアリーカーを、高いお金を支払って借りる人々は、クルマや店舗に対する期待値も高く」、しかしクルマの扱われ方や引き渡し方、スタッフについて「(商用バンなどを貸すのと同じレベルにあり)利用者の期待に追いつかない」というところが問題だとしています。

たしかにこれは「ごもっとも」で、レクサスLSを借りに行ったら、普通のトヨタレンタカーと同じ、プレハブ事務所でサインして、作業着を着たスタッフからクルマを渡されたというのでは「ちょっと」と思うかもしれません(申込みはオンラインにて、そして引き渡しはレクサスの店舗で行えば、見込み客獲得にもなりそう)。

オリックスレンタカーはホンダNSXのレンタルを開始したことで話題となりましたが、「6時間72,000円」「運転歴20年以上」「ゴールド免許限定」という高いハードルを設けており、しかしそのハードルを乗り越えて借りに行ったとき、軽トラと同じように渡されたのでは「えぇ・・・」となることは十分に理解ができますね。

一方でアウディもレンタカービジネスに参入していて、こちらは日本勢とは対象的に、専任コンシェルジュによる引き渡しや引取サービスがあり、かつ拠点は「プリンスホテル」。

つまりレンタカーを借りに行く時点ですでに「ラグジュアリー体験」をすることになるワケで、ここはほかのレンタカー会社と圧倒的に異なる部分でもあり、ここはさすがにプレミアムカーメーカーだと唸らされるところです(モノではなく、体験そのものをビジネスにする)。

ただ、現実的にラグジュアリーカーのレンタルは、上述の通りレンタカー全体に占める2%しかなく、このために「専用」の拠点やスタッフを置くのはかなり難しいのかもしれません。

ビジネスとしてこれを成り立たせるのであれば、特定メーカーだけではなく「複数メーカー」のプレミアムカーを扱い、結婚式への貸出、イベントへの貸出、撮影への貸出ほか、考えうる限りのシチュエーションにて使用してもらえるよう、あちこちに営業を掛ける必要がありそうですね(それでもモトが取れるとは思えない)。

ちなみに欧米では、「ハッタリをかます」のにレンタカーが使用されることが多いようで、けっこうな需要があるとは聞いています。

 

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