キワモノではなくて真面目に作った素晴らしい製品だった
レクサスが「ブラ」のプロトタイプを公開。
「もうエイプリルフールは終わったはずだけどな」と思ったものの、どうやらこれは本当に製作されたもので、レクサスの実施する「LEXUS DESIGN AWARD 2019」の受賞作品だそう。
この「LEXUS DESIGN AWARD 2019」は、世界65カ国から1,548ものエントリーが集まり、目的は「次世代デザイナーの育成」「より良い明日の実現」「数々の問題に対するソリューション」。
乳がんの手術を受けた女性の支えに
そこで今回受賞したのがこのブラに使用される「algorithmic lace(アルゴリズミックレース)」で、リサ・マークスさんによる作品。
最終的に6つのファイナリストが実際のプロトタイプを持ち寄っての審査となり、見事にこの栄冠を勝ち取ったのがリサ・マークスさんということになります。
このブラについては、16世紀から脈々と受け継がれる「レース編み」技術と、現代における3Dモデリングとを組み合わせ、乳がんにて乳房を失った人たち一人ひとりの体型にあわせて快適なつけ心地、自然なラインを提供することを目的としている、とのこと。
今回の受賞発表はミラノ・デザインウイーク開催中に行われ、最優秀作品のブラはじめ、最終候補の5作品については当会場に展示されるそうです。
ちなみに乳がんは女性の8人に一人が患う病だそうで、「ピンクリボン運動」はその啓発活動のひとつ。
そしてピンクリボン運動については多くの自動車メーカーやインポーター、ディーラーが賛同し、これまでにもピンクにラッピングされたテスラ、ランボルギーニ、ベントレー等が公開されたことも。
一見すると「クルマとピンクリボン」とはミスマッチのようにも思えますが、乳がんとは無縁である男性の目を「乳がんとはどれほど女性にとって負担の大きな病であるか」ということに向けさせるのに役立っているのかもしれませんね。
なお、レクサスはかつてエイプリルフールネタとして、「スーツの背面に面ファスナーを貼り付け、シートにもそれに対応する面ファスナーを取り付けることで、ドライバーの体をしっかりホールドする」というものを発表したことも。
一瞬、今回のブラもそういったたぐいではないかと疑ってしまったのですが、このブラは多くの人の救いになる製品でもあり、「疑ってすまなかった」と考えています。
VIA:Coolhunting