アウディTT、ポルシェ911、ウラカン、マスタングも「クロスオーバー」の話が出ている
ロシアのサイト「Autoreview」にて、トヨタGRスープラをSUVにしてしまったレンダリングが公開。
これまでにも新型スープラについては「オープン」「ワゴン」といったレンダリングが発表されているものの、思い返すと「(エクストリームなオフローダーはあっても)SUV」は初かもしれません。
日本と欧米ではSUVに対する考え方が根本的に異なる
なお、トヨタはSUVラインアップが充実しているようでそうでもなく、ハリアー、ランクル、ランドクルーザープラド、ハイラックス、C-HR、そして今回発売となったRAV4を持ちますが、今ひとつデザインに統一性がなく、これはSUVラインアップに統一感をもたせるアウディやBMW、メルセデス・ベンツといった欧州勢そしてマツダとも大きく異なるところ(ただ、日産とホンダもトヨタとよく似ている)。
そしてもうひとつ日本のメーカーが欧米の自動車メーカーとが異なるのは、「スポーツカーとSUVとを、全く違うものとして捉えている」ということ。
SUVは一般に「スポーツ・ユーティリティ・ビークル」の略でもあり、ここにスポーツの文字が入るものの、日本だと「スポーツ」とはハードな体の動きを伴うものとして捉えられています。
よってスポーツカーの運転は身体に負担を掛けるという意味で「スポーツ」ですが、SUVの運転はそうではない、というイメージがあるのかもしれません。
反面、欧米では体を動かさずとも脳を動かすこともスポーツであり、アクティブな思考、行動ひっくるめて「スポーツ」と捉える場合も(狩猟もスポーツ)。
そういったこともあり「eスポーツ」や「チェス」については欧米では立派なスポーツ(知的アクティビティ)ですが、日本だと「いや体動かしてないじゃない」ということでスポーツとして捉えるのに違和感を感じる向きも多いようです。
ちょっと話が逸れましたが、欧米ではSUVにも「スポーツ」的イメージがあるようで、そのために「スポーツカーとSUV」との融合が違和感なく考えられることがあり、たとえば「アウディTTのSUV版=ステッペンウルフ/TTオフロード・コンセプト」「アウディR8のオフローダー=ナヌーク・コンセプト」というものがあったり、さらには「ウラカン・サファリ」「911サファリ」、最近だと「次期フェアレディZはクロスオーバー(これは米国の日産から)」「マスタングのクロスオーバー」「ブガッティから2ドアクロスオーバー」という話が出てくるのかもしれません。
そういった思想の違いもあって、日本だと「スポーツカーをSUVに」という例はなく、だから消えてしまったビッグネーム「セリカ」や「シルビア」をSUVにて復活させようという話が出てこないんだろうなと思います。
ただ、セリカはWRCのイメージも強く、セリカをクーペスタイルのSUVとして発売すれば結構人気がでるんじゃないかと考えたりしますが、やはり現実的には難しそうですね。
VIA:Autoreview