| ただし現在では次期i8の可能性は低い |
ときどき出てきては消える、「BMWがスーパーカー製造か」というウワサ。
もうここ4年ほどこういった話が定期的に出ていますが、今回はBMW M部門のCEO、マーカス・フラッシュ氏がカーメディア「Motoring」にこう語っています。
「我々は、キドニーグリルを装着した、ミッドシップレイアウトのスーパーカーに非常に興味を持っている。いかなる既存モデルとも共通性のない、単独で存在するハイパフォーマンスカーだ」。
現在の状況では、そもそも法規制的に新規スーパーカーを発売するのは難しい
ただ、現在はガソリンエンジン搭載のスーパーカーを開発するには「時すでに遅く」、今からそれを開発して数年後に発売しても、「排ガス規制」にひっかかり、ほとんどの国で販売できない可能性も。
これはまさに多くの自動車メーカーが頭を痛めている問題ですが、よってBMWでも「ミドシップスーパースポーツを開発するのであれば、ハイブリッドになるだろう」。
そして現時点では「BMW製ミドシップスーパースポーツ」について具体的な話は何一つなく、これを進めるにもBMW本社の上層部から承認を取り付ける必要があるとしており、これについては「i8の後継モデル」が大きく関わってくる、とも語っています。
というのも「ミドシップでハイブリッドでスポーツカー」というとi8そのもの。
ただ、現行i8はスーパースポーツとして設計されておらず、これを流用するのは不可。
よって次期i8を設計する際に「便乗」し、次期i8と共有部分を設けながらも別のスーパーカーを作る方法が、ミドシップスーパースポーツを開発をBMWの役員に納得させる唯一の手段だとしています。
現在BMW内では「i」部門、「M」部門は完全に独立しているようで、それぞれの連携は無いようですが、i8後継モデルの開発が決まれば、M部門もそれにあわせてi部門と行動をともにする可能性が出てくるのかもしれません。
ただ、次期i8について、ちょっと前の話ではあるものの、BMWは「無い」と語っており、現時点でもその計画は聞こえてこない状態。
それを考えると、「M部門が開発する、ミドシップスーパースポーツ」の実現性もまた遠くにあると考えて良さそうで、結局のところ実現は難しいのかもしれません。
なお、ちょっと前までは「BMWはマクラーレンにスーパーカー製造を依頼する」という話も。
これについては荒唐無稽のように聞こえるものの、マクラーレン側も新しく建設した工場のキャパシティを持て余していて、「他社のクルマを作る余裕がある」ことからも、「次期i8に便乗し、自社で開発」よりは現実的かもしれないとは考えています。
ちなみにBMWは過去にも「M1」をリリースしており、かつ高い評価を得ています。
そして市場では「M1後継待望論」も強いことから、BMW内部においても、スーパースポーツを発売したいという声が絶えず上がってくるのかもしれませんね。