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さよならメルセデスAMG SL63。SL65に続いて今月で生産が終了し、AMGモデルのSLが消滅することに

2019/05/26

| 残るSLは「SL400」と「SL500」の2モデル。環境規制によって多くのスポーツカーが死の淵に |

Mercedes-AMG SL, R 231, 2015

メルセデス・ベンツは次々そのV12モデルを生産終了とし、すでにV12エンジン搭載のSL65の生産を終わらせていますが、なんと今月でV8エンジンを積む「メルセデスAMG SL63」もその生産が打ち切られることに。

これは正式にメルセデス・ベンツが認めているため、どうやら「間違いない」ということになりそうです。
なお、生産終了の理由は「売れない」ということではなく「新しい環境規制に対応できない」から。

メルセデスSL63に積まれるV8エンジンの世代は「ひと世代前」

なお、V8エンジンといえどもSL63に積まれるのは5.5L/V8で、現在AMG GTはじめAMG各モデルに搭載される4リッターV8に比較して世代が古いもの。
したがって排ガス規制に対応できないというのは理解ができるところですが、これによって「SLのAMGモデルがすべて終了」。

つまり今後購入できるSLは3リッターV6ツインターボエンジン搭載のSL400、4.7リッターV8ツインターボエンジン搭載のSL500の2車種のみ、ということに。

ただ、悪いニュースだけではなく、メルセデスAMGのボス、トビアス・メアース氏は「次期SLはAMG GTと共同開発され、高いスポーツ性能を備える」とも。

ただし現時点ではその詳細がわからず、おそらくは現行の2+2レイアウトを維持するであろうこと(でないとAMG GTと棲み分けが出来ない)、4WDを採用するであろうこと(メルセデスAMGは今後4WDに集中するとも述べている)、リトラクタブルハードトップのかわりにファブリック(布)製ソフトトップを備えるであろうこと(軽量かつコンパクト)が確定情報として語られているくらい。

エンジンについてはAMG GTを中心に採用される4リッターV8ツインターボエンジンが用いられると思われ、出力「600馬力オーバー」の可能性も。
それに加え、これも現在メルセデス・ベンツが採用を推進している「V6+ハイブリッド(EQブースト)」にて365馬力〜430馬力を発生するバリエーションも投入される、と言われていますね。

そのほか、メルセデスAMGは以前に「GTコンセプト」にて採用された4リッターV8ツインターボ+ハイブリッドにて800馬力を超えるパワートレインを開発中とも報じられています。

これについてはAMG GT 4ドアクーペ登場時に搭載されると見られたものの、結局その採用はなく、「開発に時間がかかっている」のかもしれませんね。

ただ、いつの時代も「メルセデス・ベンツSL」はひとつの象徴でもあり、次世代においても「ブッチギリのパフォーマンスと豪華さ」を持つモデルとして君臨して欲しい、とも思います。

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