| 思ったよりもM240iとM2との価格は近かった |
イギリス拠点のチューナー、ムルガリ・オートモーティブ(Mulgari Automotive)がBMW M240iのチューンドカー「アイコン003プロジェクト」を発表。
これは内外装に加えて足回りやパワートレイン含む各部を強化したクルマですが、出力は”500馬力あたり(正確な出力は公表されていない)”とのこと。
もともとM240iの出力は340馬力なので一気に160馬力程度向上したということになりますね。
こう見えて走りは本格派
なお足回りについては「シャープなハンドリングを追求した」としており、実際に7月にはニュルブルクリンクにてタイムアタックを行うと公言しているので、相当な自信があると考えて良さそう。
なお外装は「ホワイト/ブラック/イエロー」で統一されており、サイドステップにはイエローのアクセントと「ICON 03」のロゴ。
チューンドカーというよりはドレスアップカー的な印象も受けますね。
そしてブレーキキャリパーもイエローにペイントされ、やはりICON 03の文字。
ホイールはサテンブラック仕上げとなり、いかにも軽そうな形状を持っています。
このアイコン03については、クリーンな外観も一つの特徴で、ワイドフェンダーを装着しながらもすっきりとした印象を与えます。
ムルガリは過去のBMW、とくにMモデルへ敬意を払ったといい、カーボンルーフはE46世代のE46 M3、トランクリッドスポイラーはE30 M3のウイングに取り付けられたフラップへのトリビュート。
マフラーエンドはブラック、そしてリアフェイシアもブラック、そしてディフューザーはボディカラー同色。
このあたりもオシャレさを感じさせる部分ですね。
フロントリップはオリジナルデザイン。
複雑な形状を持つものの、高い品質を持っているであろうことがわかります。
オーバーフェンダーにはメタル調の加飾が与えられ、「MULGARI」の文字がイエローで。
ブレーキローターは意外やドリルホール、スリット無し。
ホイールのセンターキャップは「無地」ですね。
インテリアにおいてはレカロシートにフラットボトム形状を持つステアリングホイール、カーボン製シフトパドル等がカスタムされた部分。
全体をブラックで引き締め、レザーやアルカンタラが使用されている一方、ステアリングホイールのスポーク、ダッシュボードのトリムが鮮やかなイエローに。
そしてセンターコンソールまでもがカスタムされて「ICON 03」の文字入り。
わざわざブラックに張り替えるところが「渋い」と思います(ぼくだったら、せっかく張り替える時は別の色を選ぶ)。
なお、ムルガリはこのアイコン03を25台限定にて販売するとしていますが、このクオリティを見るとかなりな価格になりそう。
ちなみに日本だとBMW M240iは701万円(340馬力)。
そしてM2コンペティションは876万円(410馬力)という値付けとなっていて、両者は「思ったより価格が近い」。
一部チューナーは安価なM240iをチューンしてM2に近い、もしくはM2を超えるパフォーマンスを与えていますが、売却時にはM2のほうが高く売れるのは間違いなく、M2より安いM240iを購入してチューンするのは「一見賢い選択のようで、そうでもない」のかもしれません。