| 実際にこういった事件は増加傾向にあるらしい |
Bloombergによれば、スペインはイビサ島にて、観光中のアゼルバイジャン人が「腕時計を盗まれた」とのこと。
「腕時計を盗まれる」程度だとよくある話ではあるものの、今回これがニュースになったのは、マクラーレンとリシャール・ミルとがコラボした限定腕時計第一弾の「RM50-03 トゥールビヨン・スプリットセコンド・クロノグラフ・ウルトラライト・マクラーレンF1(Tourbillon Split Seconds Chronograph Ultralight McLaren F1) 」であったこと、そしてその価格が1億4000万円であったこと。
あまりにレアすぎる腕時計は転売が難しい
記事では「その腕時計はあまりにレアすぎて、転売するのは難しいだろう」とも述べていますが、専門家の弁として「この腕時計を盗んだ人物は、限定モデルだと知って狙ったのではなく、単にリシャール・ミルの腕時計だとしか認識していなかったのだろう」というコメントも紹介。
たしかにリシャール・ミルの腕時計は「ひと目でそれとわかる」のが特徴であり、とくにリゾート地では狙われやすいのかもしれません。
なお、この腕時計を盗まれたシチュエーションとしては、「海岸沿いを散歩中」。
さらに手首と腕を負傷したとも報じられており、これは腕時計を「強奪された」と考えて良さそうですね。
そう考えると、リゾート地や、あまり治安のよろしくない地域で「それとわかる」高価な腕時計を身につけるのはちょっと考えもので、ぼくもそれを懸念し、海外ではGショックを着用するようにしています。
なお、同じように考える人はおおいようで、リゾート地でも格好良い腕時計を身に着けたい、しかし高額な腕時計を身に着けていて強盗に襲われるのはちょっと(腕時計よりも、自分の身体や、家族への危害のほうが怖い)、しかしGショックは嫌だ、と考える人向けに”リゾートウォッチ”なる、オシャレで比較的価格の安い腕時計セグメントも存在する模様。
RM50-03 トゥールビヨン・スプリットセコンド・クロノグラフ・ウルトラライト・マクラーレンF1 はこんな腕時計
RM50-03 トゥールビヨン・スプリットセコンド・クロノグラフ・ウルトラライト・マクラーレンF1は、上述の通りマクラーレンとリシャール・ミルとのコラボレーションによって誕生した腕時計。
2017年に限定75本にて発売され、素材はチタンそしてカーボンファイバー。
ただし「チタンとカーボン」といえど、その”グレード”は最上位であり、グラムあたりのコストは貴金属よりも高い、と言われています。
ちなみにカーボンは積層素材の「カーボンTPT」、さらには「グラフェンTPT」も使用されているようですね。
なお発売時には「購入できるのはマクラーレンの上級オーナーのみ」という話でしたが、実際には「余って」いたようで、なぜかぼくのところにまで購入の話が回ってきたことも(もちろん買えないけど)。
腕時計の盗難は急増している
なお、ブルームバーグによると、「腕時計の盗難は急増中」。
ネット上での転売が容易になったことや、比較的かんたんに奪えることなどが理由だと思われますが、とにかくこれには要注意。
リシャールミルに限らず、ロレックス、オーデマピゲ、パネライ、ウブロなど「特徴的なデザイン」を持つ腕時計はとくにターゲットになりやすく、さらにはゴールド、ダイヤを使用したモデルはさらに危険度が高くなりそうです。
もう9年ほど前になりますが、F1界のドン、バーニー・エクレストン氏も自宅付近で襲撃されてウブロを奪われたことがあり、その際にはウブロがこれを受け、バーニー・エクレストン氏を広告に起用したことも。
その際に使用されたコピーには「See what people will do for a Hublot」。
つまり、「一本のウブロのために、人々はここまでする」ということですが、さすがに当時、この広告は行き過ぎだとも評されています。