| 最も古いモチーフは1923年の”レーザーブレード” |
アストンマーティンがヴァンテージに「ヘリテージ・レーシング・エディション」を追加すると発表。
2019年という年、そしてグッドウッドはアストンマーティンにとって非常に重要な意味を持ち、ひとつは1959年のル・マンにてDBR1は1-2フィニッシュを決めたこと。
そしてもうひとつははじめてアストンマーティンがグッドウッドを走ったのがちょうど70年前であった、ということ。
そして今回のヴァンテージ・ヘリテージ・レーシング・エディションは、そういった「節目」を記念するモデルとなるようですね。
アストンマーティン・ヴァンテージ・ヘリテージ・エディションの生産台数は60台のみ
そしてこのアストンマーティン・ヴァンテージ・ヘリテージ・エディションの生産台数は60台に限定され、選べるカラーも6種のみ。
これらボディカラーそして特別に装着されるエアロパーツは、アストンマーティンのカスタム部門「Q」によるもので、特にボディカラーやグラフィックは念入りに決定されているようですね。
なお、6色が各10台づつ用意されるのか、それとも60台に受注が達するまでは6種均等でなくともどれかに偏りがあってもOKなのかどうかは不明です。
装着されるエアロパーツはカーボンファイバー製のリアウイング、フロントスポイラー、カナードで構成され、これらは時速306km/h時にダウンフォースを194kg増加させる働きがある、とのこと。
加えて、「オリジナルのデザインを維持している」の特徴で、ヴァンテージの美しさを損なうどころか強調しているようにも思います。
加えて、いずれのデザインも軽量ホイールそしてスポーツプラスパック、インテリアにはカーボン製トリムが装着されているようですね。
カラーリングは過去のレーシングカーをイメージ
なお、この「6種類」のカラーリングは過去のレーシングカーをイメージしており、1923年にブルックランズにて2つのレコードを樹立した「レーザーブレード」、1935年のル・マンを3位でフィニッシュした「アルスター」、1989年の「AMR1」、イエローとグリーンの「DB3S」、2007年と2008年にル・マンで優勝したD「BR9」など。
なお、一番前に位置しているグリーンの個体が「レーザーブレード」をイメージしたものだそうですが、他のデザイン同様に「当時と全く同じカラー」にてペイントされているそうです。
現在アストンマーティンはこれに近い(同じ?)グリーンを”AMRライム”としてAMRモデルのアクセントに採用していますが、そのルーツは1923年にあった、ということになりますね。
今回アストンマーティンはグッドウッドの「センター」に陣取るそうで、中央のモニュメント(高さ30メートル)は今回「アストンマーティン仕様」となり、1959年のル・マンで優勝したDBR1が飾られています。
今回の「ヴァンテージ・ヘリテージ・レーシング・エディション」について、発売時期や納車時期、価格については今のところ公表はなく、日本での発売や割当も不明。
ただ、アストンマーティンは比較的日本を重要視しており、おそらく数台は回ってくるんじゃないかと考えています。
VIA:ASTONMARTIN