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日産はジュークを日本で販売せず、代わりに「キックス」投入とのウワサ。たしかに日産の選択肢はこれしかなさそう

投稿日:2019/10/09 更新日:

| ただしキックスはもともと低所得地域向けに安く作られたクルマだ |

ベストカーによると、日産は「ジュークの代わりに、キックスを日本市場へと投入予定」とのこと(記事を読むと、確定したわけではないらしい)。

なお、日本市場における「日産キックス」というと、三菱のOEMとしてパジェロミニを「キックス」として販売していたことがあるものの、今回話題となっているキックスはそれとは全く別のクルマ。

日産キックスはもともとブラジル専売モデル

そして当のキックスですが、これは2016年にブラジル向けに投入されたSUV。
当初は「ブラジル向けの安価なSUVを投入」することを目的に開発され、実際にブラジル市場にて発売されていますが、その後比較的人気が高かったのか、その後北米でも販売が開始され、その後中国、台湾、インドでも販売されるに至っています。

デザインは日産グローバルセンター、日産デザインアメリカ、日産デザインアメリカ・リオの共同作業にて行われたとされていますね。

エンジンは1.5リッター(124馬力)もしくは1.6リッター(114馬力)を採用し、ボディサイズは全長4,295ミリ、全幅1,760ミリ、全高は1,590ミリ。
車体重量は1,109~1,164キロなので相当に「軽い」クルマということになります。

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日産キックスは欧州の規格にはマッチしていない?

なお、キックスの製造国はブラジル、メキシコ、中国、台湾、マレーシアですが、欧州で製造していない関係か「欧州での販売はナシ」。

ここでぼくが思うのは、キックスは生産地の問題よりも先に、そもそも欧州での厳しい要求に応じることができないんじゃないか、とも考えています。

それは品質面、そして安全性についてということですが、もともとの開発目的が「所得が低い地域向けの安価なクルマ」なので、かなりなコストダウンが図られている可能性が高そう。※クルマの価格が高くなる理由の一つが「規制」であり、欧州はこの障壁が高く、欧州向けのクルマは高くなる。逆に欧州を捨てれば安く作れるとも言える

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実際のところ、ジュークとほぼ同じボディサイズであるにも関わらずジュークの「1,200~1,410kg」に比べてかなり軽く、そのぶん鋼板の薄肉化や遮音材の省略があると考えて良さいかと思います。

じゃあ欧州向けに安全性を高めればいいじゃないということになりますが、そうなると重量がかさみ、エンジンもパワーアップしないことには思うように走らず、それに対応すると冷却系や足回りの変更も必要になり、もともとのキックスとはかけ離れたコストになってしまう可能性があるわけですね。

つまりは「最初の設計段階で」欧州向けに作られていないクルマを「あとで欧州向けに作り直す」ことは難しく、そういった理由により、欧州ではキックスが販売されていないんじゃないかとも考えています。

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新型ジュークは日本では発売されない

なお、日産は「日本市場へとジュークを投入しない」ことをすでに明言。
よってジュークは日本で発売されることはないと考えていいかと思いますが、気になるのは「ジュークのかわりに、BセグメントのSUVを投入する」という発言。

このBセグメントのSUVがキックスになるのではと見られているわけですが、日本は大変品質に厳しい国であり、ブラジルや台湾で作られたクルマでは(おそらく)品質的に納得できず、ましてや中国製などもってのほか。
そういった意味では日本へキックスを輸入するのはかなり難しいだろう、とも考えています。

参考までに、日産は、かつてオーストラリア製のブルーバードを輸入し、そこで小さな規格の違いなどからディーラーでの整備などにかなり苦労したことがあり、キックスも本来日本市場を想定していないので同様の問題が生じるとも想定できるわけですね。

キックスは新型ジュークよりもかなり安い

なお、キックスの北米での価格は18,640ドル。
初代ジュークの開始価格は23,490ドルなので、キックスは「かなり安い」ということになります。

そして北米ではキックスの導入に伴いジュークも販売終了。
これは「ジュークの販売が落ちてきた」ためにジュークを廃止し、価格の安いキックスを導入したという経緯ですが、もし日本でも同様の戦略を取るのであれば、「国内市場にジュークを投入せず、安価なキックスを投入する」のはうなずける話。

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新型ジュークは初代ジュークの(現地価格で)20-30万円ほど高くなると言われていて、仮にその価格で、そして輸入車となる新型ジュークを日本に入れるとけっこう高くなってしまい、そうなるとトヨタC-HRやホンダ・ヴェゼルとも真っ向からぶつかることになり、であれば競争を避けて下の価格帯に位置するキックスで勝負するというのも日産にとっては一つの選択肢なのかも。

ただ、その場合は「品質問題」という爆弾を抱えることになりますが、現在の日産は「そういった問題」を無視し、とにかく売りまくらなくてはという負のスパイラルに陥っているので、キックスが日本に入ってくる可能性も「十分にありそう」。

つまり、日産が品質を重視し、将来的なブランド構築を考えるならば「キックスはナシ」、品質を無視して目先の利益を追求するなら「キックス投入はアリ」。

とにかく日本には「Bセグメントの新型クロスオーバー」投入ということだけは決定していて、しかし新型SUVが開発されている気配はなく、そう考えるとやはり「キックスを日本へと導入」と考えるのが妥当だと考えられます。

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