| バックしているときにバックカメラの映像が映らなくなってしまう |
先日、「BMWがトヨタGRスープラをリコール」という話をお届けしましたが、今回もやはりBMWがGRスープラのリコール(2回目)を実施、というお話。
GRスープラについて、BMWとの共同開発となり、生産そのものはオーストリアにあるマグナ・シュタイヤー工場で行っています。
しかし前回、今回のリコール届け出について、GRスープラについては「BMWがその責任を持つ」という姿勢が明らかになっており、スープラのリコールをBMWが届けることについても、トヨタの北米法人は「スープラはBMWが作っているので、その流れで・・・」というコメント。
日本ではまだスープラのリコールが発表されていませんが(多くは納車前だと思われるので、納車前に修理対応を行うのかも)、発表されるとなるとBMWとトヨタどちらが届け出を行うのか(そして両者で相談の上行うのか)気になるところ。
トヨタGRスープラのバックカメラはロールスロイスと同じパーツ?
今回のリコールも北米にて行われ、米国の陸運局に相当する機関、National Highway Traffic Safety Administration (NHTSA) に届け出られたもの。
内容としては、「バックしている最中に、リバースカメラがオフになる」というもので、これが生じるといったん車両の電源をOFFにしないかぎりは復帰しない、とされています。
ちなみにこれはスープラだけではなく、BMWそして同グループのロールスロイスにも及んでいますが、極言すると、GRスープラは「ロールス・ロイスと同じ部品を使用している」ということになりますね。
そして同じ部品と言えば「インフィニティ」も同様で、先月にはまったく同じ問題にて120万台のリコールが届け出られています。
この不具合の修正については「プログラムの入れ替えのみ」で完了するとしており、比較的軽微なリコールだと言えそうです(ただし実際にリバース中にカメラの映像が途絶えると大きな問題ですが)。
リコールの対象車種はこうなっている
今回リコールが届け出られたのは、トヨタGRスープラのほかBMW 540d、640i xDrive、530i、530i xDrive、M550i xDrive、M5、530e、530e xDrive、X3 sDrive、X3 xDrive、X3 M40i、X3 M、X4 xDrive、X4 M40i、X4 M、X7 xDrive、740Li、740Li xDrive、750Li、750 Li xDrive、8シリーズカブリオレ、8シリーズクーペ、X5 sDrive、X5 xDrive、X5 M50i、X6 xDrive、X6 M50i、330i、330i xDrive、M340i xDrive、Z4 sDrive、Z4 M40i、740Le xDrive、M850iグランクーペ、ロールスロイス・カリナン、ロールスロイス・ファントム。
おおよそ2018〜2020年モデルに集中しているようで、台数は明らかではないものの、この幅広さを見ると「けっこうな」台数なのかもしれません。
トヨタGRスープラは上述の通りBMWが開発を行い、品質を管理しているということになりそうですが、これまでのトヨタ車とはまったく異なるパーツを使用しており、そのぶん「今までのトヨタにはなかった」ようなリコールが出てくる可能性もありそうですね。