| もちろん実際にレースに参戦。その活躍が期待される |
日産は今年のSEMAにはフェアレディZ(370Z)のレーシングカー”グローバルタイムアタック TT 370Z”を展示。
目立った新型車、そして今からカスタムポテンシャルを示すに値するクルマがなく(新型ジュークはまだデリバリーが開始されていない)、そこで選択されたのが「グローバル・タイム・アタック」に参戦する競技用のフェアレディZ、というわけですね。
SEMAでは現地チューナーと自動車メーカーとのコラボレーションにてカスタムカーを展示するのが通例ですが、このフェアレディZについてはZ1モータースポーツと日産モータースポーツ(NISMO)とが共同して改造を行ったものだとアナウンスされています。
グローバル・タイム・アタックでは全米のサーキットを転戦
このフェアレディZについては「完全に分解した状態から」レースに勝つことだけを目的に組み立てられたとのことで、まずはロールケージを取り付け、そこから必要なパーツを組んでゆくことに。
重量を可能な限り低く抑えるというのがひとつのテーマであったといい、そのためにカーボンファイバー製パーツを多用していて、フロントスプリッターとリアディフューザーは専用品、そのほかのパーツはNISMO製だそう。
リアウイングはこんな感じでまさに巨大。
リアディフューザー設置のため、デフオイルクーラーは「ナンバープレートの位置に」移されています。
搭載されるエンジンは3.7リッターV6(QVシリーズ)、出力はなんと「750馬力以上」。
もちろん自然吸気ではこの数値を達成することはできず、ギャレット製GTX3706タービンの追加、その他エンジンのメカチューンも多数行われている、とのこと。
フロントフードには巨大なダクトが装備。
バンパー開口部から覗くラジエターはかなり大きなサイズを誇ります。
ブレーキキャリパーには「NISSN」の文字がある6ポット対向キャリパー(ブレンボ製)。
ホイールは18インチで、レイズの Volk ZE40、カラーはダイヤモンド・ダーク。ガンメタル。
タイヤはヨコハマ・アドバンA052がセレクトされています。
サスペンションやステアリングシステムはグレーバル・タイムアタックに特化したパーツで構成されているようですね。
チューナーのステッカーはHKS、ヨコハマ、NISMO、RAYS、カルソニックなど。
このボンネットを見るに、「発熱量がハンパない」のは間違いなさそう。
エキゾーストパイプは「サイド出し」。
日産フェアレディZ「Nissan Global Time Attack TT 370Z」のインテリアはこうなっている
そしてこちらはインテリア。
ロールケージはもちろん、レース用のメーター、センターコンソール上のスイッチ類、クイックリリース式のステアリングホイールなど特別装備が満載です。
トランスミッションはHGTプレシジョン製の6速シーケンシャル。
シートはFIAによる承認を得たレース用で、OMP製HRC-R Carbon Air 。
サイドにもゴッツいロールケージが組まれています。
VIA:NISSAN