| ポルシェはいつもどおり、新型911ターボに驚きのデバイスを組み込んでくるはずだ |
ポルシェが公式インスタグラムにて、992世代となる新型911ターボ、そして911ターボカブリオレのテスト風景を公開。
ポルシェは「正式発表前」にこうやってテスト風景を公開することが多く、991世代から伝統的に続く「行事」だとも言えそうです。
今回の画像を見るに、これまでに公開されたスパイフォトとは大きく変わらず、しかしポルシェが公式にてプロトタイプの画像を公開したという意義は非常に大きいと考えています。
なお、911ターボ、911ターボS系の発表は2020年春(ジュネーブ・モーターショー?)頃だともウワサされていますね。
新型ポルシェ911ターボの外観はこうなる
画像を見てゆくと、新型911ターボのフロントは、911カレラ系と同じ、大きく口を開けた「横長」基調のデザイン。
つまりは「GT3系の”オメガデザイン(ハの字)”ではない」ということで、これはGT3系を特別扱いするための戦略なのかもしれません(GT系をよりモータースポーツに近い存在だと知らしめ、イメージ的に通常の911との離別をはかる)。
そしてルーバーの中に組み込まれたデイタイムランニングランプは「上下二分割」となり、これはパナメーラ・ターボしかり、”ターボ”を名乗るグレードの専用デザインとして捉えて良さそう。
そしてその上には、991時代のウインカーのような形状を持つ、しかし「窪み」が見られ、これが何なのか、何らかの機能があるのかどうかは現時点ではナゾのまま。
サイドだと、アンダー部分がリアタイヤ直前で張り出していて、これはいままでのポルシェに無いデザイン。
そしてリアフェンダーは「さらに」大きく膨らみ、ターボモデルならではのエアインレットが設けられています。
なお、リアウイングは991世代よりも小ぶりに見えますが、それはおそらく「薄い」ためで、横方向の幅や面積についてはむしろ大きくなっているのかも。
加えて、けっこうな高さまでリフトアップするようにも見えますね。
おそらく、テールランプ左右端がこれまでずっと隠されているところを見るに、「911カレラ系とは異なる」デザインもしくは機能が与えられる可能性があり、ここからエアを排出するんじゃないかという意見も。
そしてエア排出という点では、リアバンパー左右からに加え、「ナンバープレート下」からの排熱がなされるようで(そのためナンバープレートの位置が高くなっている)、つまりはそれだけの熱=パワーを発生すると考えて良さそうです。
今のところポルシェから新型911ターボ/ターボSについて、スペックについての発表はなく、しかし911ターボでは600馬力、911ターボSでは650馬力を発生するという説が濃厚。
そして911ターボSに至っては0-100km/h加速2.5秒という、ブガッティ・シロン、フェラーリSF90ストラダーレなみの”ガソリン車最速”加速をマークするともウワサされていますね。
トランスミッションは8速PDKが組み合わせられ、駆動方式はこれまで通り4WD(AWD)という既定路線を採用することになりそうです。
911ターボと911GT3とはどう違うのか
なお、ポルシェは911において、「ターボ」と「GT3」という2つのフラッグシップを持ちますが、これは両方とも「速さ」「究極」を目指したクルマであるのに違いはない、と考えています。
では何が違うのかというと、911ターボはテクノロジーや様々なデバイスによる「足し算」で速さを実現し、911GT3は軽量化技術など「引き算」によってその目的を達成していると認識していて、つまり両者は「似て非なるもの」と言えそう。
さらに911ターボ系は「グランドツーリングカー」としての性格を持ち合わせており、しかし911GT3系は「レーシングカー」としての側面が強く、ここもまた「異なる方面での速さ、異なる速さの”質”」を持ち、しかし両方とも自動車業界におけるひとつの「到達点」であるのに疑問の余地はなさそうですね。
VIA: Porsche - Instagram