| 見た目もPHEVらしく”高級”に |
トヨタが大人気のRAV4に「プラグインハイブリッドモデル」、RAV4プライムを追加。
これはロサンゼルス(LA)オートショーにて実車が公開されることにありますが、2020年夏より日本にも導入される予定である、とのこと。
なお、この「プライム」というグレード名はトヨタが北米市場にてプラグインハイブリッド(PHEV)に与えている名称で、よってプリウスPHVの車名も北米では「プリウス・プライム」。
ここから考えると、今回発表された「RAV4プライム」は日本だと「RAV4 PHV」として販売される可能性が高そうですね。
その出力はRAV4ハイブリッドの306PSに
なお、PHVパワートレーンを得たことで、RAV4プライムは「RAV4ファミリーの中で、もっともパワフルで、もっとも燃費の良い」モデルに。
ベースとなるのは「RAV4ハイブリッド」ですが、これにハイパワーモーター、大容量リチウムイオンバッテリーをインストール。
ガソリンエンジンは2.5リッター4気筒で、その出力は178PS(RAV4ハイブリッドと同じ)。
RAV4プライムの駆動方式には4WDが採用され、これはRAV4ハイブリッド同様の「E-four(4WD)」。
ガソリンエンジン(とフロントモーター)は前輪を駆動し、リアにマウントされたモーターが後輪を駆動するという方式で、合計出力は306PSに達します。
ちなみに(PHEVではない)RAV4ハイブリッドは「ガソリンエンジン178PS、フロントモーター120PS、リアモーター54PS」という最高出力を持ちますが、これらすべてが同時に「ピークパワー」を放出するわけではなく、そのためシステム合計での最高出力は219PS。
これはおそらく「消費電力」を考慮してモーターの出力を意図的に抑えているのだと思われるものの、RAV4プライムではこの制限を「開放」しているのかもしれません(RAV4ハイブリッドも、合計値だと352PSになる)。
とにかくRAV4プライムは「パワフル」ということになりますが、これによって0-100km/h加速は5.8秒に達し、バッテリーのみでの走行可能距離は63kmへ。
なお、これはアメリカで販売されるPHEV(SUV)ではもっとも長い距離だとされています。
容量がアップされたバッテリーはフロア下に敷き詰められることで室内スペースを圧迫せず、かつ重心を低くすることにも成功しており、「パワフル」なだけではなく、安定性や運動性能も向上していそうですね。
RAV4プライムのグレード構成はこうなっている
北米市場においては、RAV4プライムは比較的上位の「SE」と「XSE」グレードのみが選択でき、「SE」だと専用のグリル、エアロ形状を持つフロントスポイラー、ピアノブラックアクセントを持つ18インチホイールが与えられます。インテリアでは本皮巻きステアリングホイール、シートヒーター、8インチサイズの液晶画面を持つインフォテイメントシステム、さらには8ウェイ電動シート、パワーテールゲート等が装備されることに。
XSEになると外観がさらにスタイリッシュになり、コントラストルーフ、バーチカルLEDデイタイムランニングランプ、19インチホイールが装着されることに。
インテリアだとアンビエントランプ、ムーンルーフ、ワイヤレススマートフォンチャージャー、9インチサイズのインフォテイメントディスプレイ等が装備されています。
現在、RAV4プライムの価格は公表されておらず、日本における価格も未定ではありますが、「プリウス」の価格が2,565,200円~、「プリウスPHV」の価格が3,237,300円~ということを考えると、同じような価格差となるのかもしれません(出力や駆動方式の差を考えると、もっと大きな差になるのかも)。
なお、嬉しいのは、災害時にバッテリーに蓄えた電力を家電などに「給電」できること。
近年はなにかと災害が多いだけに、重宝する機能だと言えそうです。
VIA:TOYOTA