| これほどまでに美しい内外装を持つクルマはそうそうない |
レクサスが以前に「コンセプト」として発表した”レクサスLC500コンバーチブル”。
今回ロサンゼルス・オートショーにおいて市販車として正式発表しています。
トップを開け放ったときはもちろん、クローズにしたときの美しさもクーペに劣らず、「世界一美しいコンバーチブル」と言っても過言ではないモデルの誕生です。
なお、レクサスLC500コンバーチブルに採用されるトップは静粛性を考慮した4レイヤー。
時速50km/hまでであれば開閉ができ、オープンもしくはクローズにかかる時間は15-16秒だとアナウンスされています。
レクサスLC500は「外気温に左右されず快適な室内温度を保つ」ことが可能
トップを閉じるとこんな感じ。
LC500クーペ同様の美しいルーフラインが再現されていることがわかります。
なお、トップのカラーは「ブラック」「ベージュ」「ブルー」が用意されている、とのこと。
このトップは遮音性に優れ、強いテンションをかけることで「シワが残らない」という配慮もなされているようですね。
こちらはトップを開け放った状態。
トップを格納するために車両後部のデザインが変更され、トランクリッドやリアフェンダー形状が調整を受け、ハイマウントストップランプはトランクリッドへと移動することに(LC500クーペではルーフに内蔵されている)。
ボディサイズは全長4,760ミリ、全幅1,920ミリ、全高は1,350ミリ、ホイールベースは2,870ミリ。
レクサスはLC500をオープン化するにあたり(室内の)ヒーティングそしてクーリングシステムを強化。
これは「レクサス・クライメート・コンシェルジュ」と呼ばれ、エアコンの温度やシートヒーター、ネックヒーター、ステアリングホイールヒーターを連動して自動調節するもの。
さらに快適性についていえば、レクサスLC500は専用のベルトラインが与えられることで風切り音を低減し、ウインドデフレクター、オプションのウインドスクリーンによって高速域での風の巻き込みを低減する、とのこと。
そのほかアクティブ・ノイズ・コントロール(ANC)も採用され、ノイズを排除するということにも注力されているようですね。
レクサスLC500に採用されるエンジンはクーペと同じく5リッターV8(478PS)、そしてトランスミッションは10速ダイレクトシフト(AT)。
クーペと同じドライビングダイナミクスが得られるようにチューニングが施されており、パフォーマンスダンパーによって「乗り心地の質」も向上しています。
なお、「サウンドジェネレーター」を用いることで「インテーク経由にて」エンジンサウンドを室内に届ける構造を持ち、トップを開け放つことでエキゾーストシステムからV8サウンドを聴くこともでき、クーペ以上に「サウンド」には気を使っているようですね。
レクサスLC500のインテリアは「この上なくエレガント」
そしてレクサスLC500の白眉はなんといってもインテリア。
レザーそしてアルカンターラがふんだんに用いられ、「匠」による仕上げもあって、欧州の高級オープンスポーツにも劣らない仕上がりに。
シートは分厚く、またシートの内側に入るパッドも厚みがあるものを採用し、雰囲気的には「高級家具」。
ステッチング、パーフォレイト(穴開き加工)など様々な手法が採用されています。
なお、画像はないものの「アンビエントランプ」によってムーディーな室内を演出できる、とのこと。
そのほかの装備としては10.3インチサイズのインフォテイメントディスプレイ(アンドロイドオート、アマゾン・アレクサ、アップル・カープレイ対応)、安全面だとレクサス・セーフティシステム+(衝突低減システム、歩行者検知機能、レーンデパーチャーアラート、レーンキーピングアシスト、レーダークルーズコントロール、ブラインドスポットモニター等が含まれる)が採用され、このあたりはレクサスLC500”クーペ”同様ですね。
現在のところ0-100km/h加速、最高速についてのデータは公表されていませんが、このクルマはそんなことを気にせずに楽しめるであろうことは間違いなく、この「雰囲気」だけでも買いだと思えます。
価格、日本への導入についても未公表ではあるものの、ボディカラーについては、限定モデルとして100台のみが投入される「ストラクチュラル・ブルー(トップは専用のブルー)」ほか、合計12色がラインアップ。
ハイブリッドモデル「LC500h」のオープンモデルは今回発表されておらず、もしかするとハイブリッドパワートレーンの関係にて、トップを収納するスペースがないのかもしれません。
VIA:LEXUS