| そのかわり、外観の構造やデザイン変更はほぼ皆無 |
アルファロメオが正式に「ジュリア」「ステルヴィオ」の2020年版アップデートモデルを公開。
これはすでに中国市場向けに公開されていたものですが、いくつかそこでは語られなかった(報道されなかった)情報も発表されているようです。
早速その変更を見てみたいと思いますが、まずは外装から。
2020年モデルのジュリア/ステルヴィオには「スポーツ」グレードが設定され、これらにはオプションにて「ボディカラーアピアランスキット」「エクステリアカーボンファイバーパッケージ」「ダークミロンキット」が選択可能に。
加えてボディカラーには「アノダイズドブルー」「ルナーレホワイト」「ヴェルデヴィスコンティ」が追加されています。※ヴェルデというからにはグリーンだと思われ、「アルファロメオにグリーン」はかなり珍しい
2020年モデルのアルファロメオ・ジュリア/ステルヴィオはこんな仕様を選べる
こちらは2020年モデルのアルファロメオ・ジュリア「スポーツ」。
おそらくはエクステリアカーボンファイバーパッケージ(ドアミラーがカーボン)、ダークミロンキット(サイドシルのアクセント、ホイールやグリルフレームがダーク調)が装着されているものと思われます。
こちらは2020年モデルのステルヴィオ。
おそらくは「ボディカラーアピアランスキット」を装着していると考えられ、ホイールアーチやサイドステップがボディカラー同色に。
グリルフレームのほか、テールパイプにもブラックペイントが施され、こちらも「ダークミロンキット」が装着されているものと思われます。
今回の2020年モデルについては「フェイスリフト(マイナーチェンジ)」に該当するかと思われるものの、外観については形状や構造の変更はアナウンスされておらず、オプションパッケージの変更のみにとどまるようですね。
2020年モデルのアルファロメオ・ジュリア/ステルヴィオのインテリアはこう変わる
そしてこちらは新しくなったインテリア。
大きな変化は2つあり、センターのタッチスクリーンが8.8インチとなり、衛星ラジオ対応となったこと(日本仕様では衛星ラジオに関する機能は省かれると思われる)。
そしてもうひとつはシフトレバー周辺にマットクローム調の加飾が設けられ、イタリアンフラッグが追加されたこと(シフトレバーもフルレザー巻きとなっている)。
近年のイタリア車においては(フェラーリ、ランボルギーニとも)”イタリアン”を強くアピールする傾向があるようですね。
センターのロータリースイッチは「マシン加工(CNC)」へと変更され、タッチや質感を高め、ドライブモード変更ダイヤルもやはり金属製に。
そしてこちらはカーボンパネル装着バージョン。
カップホルダー、センターコンソール前部のポケットについては「容量をアップ」させるなど、細かい変更もなされているようです。
もちろん「スマートフォンチャージャー」も装備されています。
なお、7インチサイズのメーター間ディスプレイについて、表示方法が変更され、表示内容を「カスタム」できるようになった、とのこと。
ステアリングホイールは「レースにインスパイアされた」デザインへと小変更。
そのほか、「レベル2(加速・操舵・制動のうち、複数を車両が行う)」自動運転をアップグレードさせ、ハイウェイアシストシステム、トラフィックジャムアシストシステム、トラフィックサインレコグニション、レーンキーピングアシスト、アクティブブラインドスポットアシスト、ドライバーアテンションアラート等をバージョンアップ。
さらにはWiFiスポット内蔵、ビークルロケーター含むモバイルアプリ対応、車両のファームウエア無線アップデート等の機能が備わった、とのこと。
これらの内容を見るに、2020年モデルのジュリア、ステルヴィオにおいて、外観よりもインテリアの質感向上、インターフェースの変更や使い勝手向上に務めた変更内容を持っている、と言えそうですね。
現在日本においてはこれら小変更ならびに価格が発表されていませんが、2020年モデルのアルファロメオ・ジュリア/ステルヴィオについて、グレードによって価格が(2019年モデル比で)200~800ドルほどアップしている、とのこと(最上位グレード”クアドリフォリオ”の値上がりが小さい)。
変更内容に比べるとさほど価格が上がっていないとも考えられ、「お得な」フェイスリフトなんじゃないかとも考えています。