| ただしサイバートラック発表後にテスラの株価は急落。一般受けは難しかった模様 |
テスラがついに、ウワサのニューモデル「サイバートラック(Cybertruck / CYBRTRK)」を発表。
発表を行うということはしばらく前からアナウンスされており、そのために「こんな風になるんじゃないか」という予想レンダリングが公開されていたものの、それらのはるか先を行くルックスを持っています。
その見た目は車というよりは建築物のようで、曲線そして曲面をまったく持たないという奇っ怪なデザイン(ぼくは嫌いじゃない、というかむしろ好きだ)を持っていて、そしてこれは多くの人にとって期待はずれだったのか、サイバートラック発表後にテスラの株価はなんと7%も急落することに。
コストパフォーマンスはEVとしては圧倒的
このサイバートラックはもちろんEVであり、そしてフルサイズピックアップという部類に属することになりますが、フォードF-150といった伝統的なトラックとの差異が大きすぎ、そこがアメリカ人を迷わせるところなのかもしれません。
なお、このサイバートラックのボディサイズは全長5,885ミリ、全幅2,027ミリ、全高1,905ミリ。
もっとも高いパフォーマンスを持つモデルだとモーターは「3つ」だとアナウンスされており、となるとこれは現在のモデルSやモデルX、モデル3とも異なって、ニュルにアタックを行っている「プレイド」シャシーを持つモデルSの特別仕様と同じだと考えられます。
実際のところ0−100km/h加速は2.9秒だと明かされており、このボクシーなクルマがその速度で猛然と加速する様子は「その目を信じがたい」様子なのかも。
さらに一回の充電当たり走行可能距離は800km以上、最高速度は209km/h、価格は69,900ドルだとされるので、コストパフォーマンスからするとジャガーI-PACE、メルセデス・ベンツEQC、アウディe-tronよりもずっと優れる、ということになりそうです。
こちらはテスラがプレゼンにおいて示した、ポルシェ911との加速対決。
911に勝る様子が収められています。
そのほかにも2つのグレードが用意されており、もっとも安価なRWD版は39,900ドルから、そして走行可能距離は400km、0−100km/h加速は6.5秒。
デュアルモーター版は走行可能距離480km、0−100km/h加速が4.5秒だとアナウンスされています。
イーロン・マスクCEOによると、サイバートラックは上述のように「ポルシェ911よりも速く加速し」、本格的オフローダーにも勝る35度のアプローチアングルと28度のデパーチャーアングルを持ち、牽引能力ではフォードF-150を打ち負かすほどのオールマイティさを誇ることに。
さらにプレゼンテーションでは、ハンマーでボディを叩いたり、金属製のボールをウインドウに投げつけ、それでも貫通しないという頑丈さを証明していますが(本来はヒビも入らないはずですが、プレゼンではヒビが入ってしまう)、ボディ自体はイーロン・マスク氏が別に経営する航空宇宙産業会社「スペースX」のロケットに使用されるものと同じグレードのステンレス合金を使用しており、その強度は折り紙付きのようですね。※車体そのものもステンレス製のモノコック構造
ちなみに荷台の長さは2メートルもあり、オプションでは「キャンパー仕様」へと変更できるパッケージもある模様。
この車体後部の自由度はかなり高いと見え、今後は様々なオプションが提案されることになりそうです。
ちなみに荷台の天面は「ロールスクリーン」。
電動にて開閉が可能です。
サイバートラックは6人乗り
なお、サイバートラックは3人乗り×2列の6人乗り。
皆無ではないものの珍しいレイアウト(フィアット・ムルティプラやホンダ・エディックスの例がある)で、おそらくは荷台を大きく取りたいということなのでしょうね。
すでにテスラはこのサイバートラックについて受注を開始しており、保証金は100ドルから、そして生産は2021年から(3モーター仕様は2022年から)。
VIA:Shmee150, carwow, Future Lab