| 一瞬、日産ジュークRを思い出した |
トヨタが1月に東京オートサロンにて発表する予定のGRヤリスですが、すでにいくつかのメディアはサーキットでの試乗会へと招待され、その様子については動画等にて紹介済み。
そして今回、オーストラリアのカーメディア、MotoringがGRヤリスのさらにホットなモデル、「GRMN」の情報についても触れています。
なお、GRブランドにおけるヒエラルキーは上から「GRMN」「GR」「GRスポーツ」という順になっており、それぞれの定義は「Gazoo racingが企画開発したコンプリートカー」「モータースポーツへの参加を意識した車両」「モータースポーツのDNAを車両に反映させたカスタマイズカー」。
ちなみに「GRMN」としてはこれまでにヴィッツ、マークXが発売済みですね。
ヤリスGRMNは「考慮している段階」
そして今回、MotoringがGRヤリスのチーフエンジニアである齋藤尚彦氏の言として「ヤリスGRMNについては検討している」「いつか将来には実現できるだろう」というものを紹介しています。
ただこのコメントを見るに、現段階では具体的なプランはなさそうという印象も。
まずトヨタ(Gazoo Racing)としてはGRヤリスを無事発売し、成功させることが重要だということ(そしてヤリスGRMNはその次)なのかもしれません。
現時点でGRヤリスについてわかっていることは少なく、「5ドアから3ドアボディへ」「エンジンは1.6リッター3気筒ターボ、250馬力」「4WD」「リアサスペンションがトーションビームからダブルウイッシュボーンへと変更」「ブレーキシステムは対抗キャリパーへ変更」、「ルーフはカーボンファイバー製」、あとは軽量化や補強といったことくらい。
ただ、これらだけでも「今までのGRモデル」とは次元が違うレベルの改装がほどこされており、それは「市販モデルのヤリスをアップグレードした」というよりは、「WRCに出場するレーシングカーを公道走行用にデチューンした」といった具合です。
よって、これをさらにハードにした「GRMN」となると、もう後部座席(GRヤリスにそれがあれば、ですが)を取り払ったり、ロールケージをガッチリ組んだり、サスアームやナックルのリンクを「ピロボール」にしたり(GRヤリスが”ブッシュ”を使用していれば)といった”レースレディ”なカスタムになるのかもしれません。
ヤリスGRMNは「カーボンボディ」採用の可能性も
そして驚くべきことに齋藤尚彦氏は「フルカーボンボディのGRヤリスも検討中」と述べていて、”ルーフのみがカーボン”のGRヤリスを”フルカーボン化”によって大幅に軽量化しよう、という案を持っている模様。
「ルーフだけでもカーボン製」のトヨタ車は非常に珍しいと思いますが(これまでに存在したかどうかは不明)、フルカーボンボディとなるともう異次元の話で、おそらくは価格についても「トヨタ車の常識を超える」ことになるのかもしれません。
よって、仮にこれが実現するにしても「限定」もしくは「受注生産」となりそうではあるものの、まずはGRスープラにて「フルカーボンボディへのコンバージョンキット」でも発売してくれるといいのに、と思ったりします。
参考までに、齋藤尚彦氏はトヨタ車内で「自動車愛好会」を立ち上げた経歴があり、以前にはトヨタ2000GTを「エレクトリック化」したことも(その際の記事はこちら)。
ライトウエイト、そしてクルマ弄りが大好き、という愛すべき人物のようですね。
あわせて読みたい、GRヤリス関連投稿
GRヤリスが豪州で目撃!まさかの「超ワイドフェンダー」装備、これはもう”ヤリスのスポーティー版”ではなく”WRCカーのロードバージョン”?
【動画】GRヤリスの最新ティーザー公開!トミ・マキネンほかGazoo Racing WRCチームメンバーがGRヤリスに「ひとことコメント」