| コンセプトi4はやはり「あの顔」になるのか |
さて、ジュネーブ・モーターショーを直前にして各自動車メーカーともティーザー画像や動画を積極公開。
今回はゲンバラによる独自設計のスーパーカー、メルセデス・ベンツのエレクトリックコンパクト「EQA」、BMWの新型エレクトリックカー「コンセプトi4」を紹介したいと思います。
まずはゲンバラですが、公開されたのは一枚の画像のみ。
これは以前にゲンバラが「自社設計による独自モデルを発表する」とアナウンスしていたものと同一のクルマかどうかわかりませんが(別だと見る向きが多い)、ブランド名は「ゲンバラ」ではなく、ゲンバラ設立者であるウーベ・ゲンバラ氏の息子である「マーク・フィリップ・ゲンバラ」。
これがゲンバラが独自に開発しているスーパーカーだ!その加速はブガッティ・シロン、フェラーリSF90ストラダーレと同等の「世界最速」クラス
現時点で車名は明かされていない
今の時点ではこのニューモデルの車名については公表されておらず、ポルシェ959風のリアウイング、そして992世代のポルシェ911が持つLEDライトバー風のテールランプが明かされるのみ。
開発パートナーはKW(サスペンション)、アクラポヴィッチ、ミシュラン、BFグッドリッチ、DSファスターテクニック(カーボンファイバー)等の名が発表されています。
このスーパーカーは「究極のパフォーマンス」を標榜して開発が行われていますが、オンロードだけではなくオフロードでも走行が可能だとされ、ジュネーブ・モーターショーにてその姿が公開され、さらにはVIPを招いてのイベントも行われる、とのこと。
もちろんこのプロジェクトを率いるのはマーク・フィリップ・ゲンバラ氏ということになるものの、同氏は26歳と若く、となると父親のウーベ・ゲンバラ氏が非業の死を遂げたときにはまだ16歳。
ただ、マーク・フィリップ・ゲンバラ氏は父の熱い魂を受け継いでいるようで、すでにアストンマーティン、メルセデス・ベンツ、ポルシェにて経験を積んでおり、それらの経験をもって超高級スーパーカー市場へと参入するということになりますね。
メルセデス・ベンツEQAはフォルクスワーゲン「ID.3」に対抗
そして次はメルセデス・ベンツがリリースを予定しているコンパクトEV、「EQA」。
こちらはまだまだテスト中につき今年後半にパリ・モーターショーあたりで発表されるものと思われます。
現在メルセデス・ベンツはスウェーデンにてEQAのテストを行っている最中ですが、極度の低温下でもバッテリー性能を発揮できるのか、そしてその温度管理、また室内の快適性などを確認中。
さらには雪や氷の上でも問題なく回生ブレーキが作動するのかどうかもテストしているようですね。
プラットフォームは「MEA EVA II」、バッテリーは60kWhから110kWh、そして一回の充電あたり走行可能距離は400km程度、モーターは1個から3個まで、出力は204PS/272PS/340PSの3種がラインナップされると言われます。
BMW コンセプトi4は発表間近
そしてジュネーブ・モーターショー(開催されれば)にて発表されることになるのがBMWの新型コンセプトカー、「コンセプトi4」。
かねてよりプロトタイプが目撃されているフルエレクトリックサルーンで、BMWいわく「BMWの最新、そしてエレガントでスポーティなデザインをあらわす4ドアグランクーペ」とのこと。
このコンセプトi4については、もちろん市販モデルのi4を示唆するモデルということになりますが、i3やi8とは異なって通常のBMWラインアップに近いデザインを持ち、BMW自身は「i4にてBMWを一気にエレクトリックブランドへと寄せたい」という意向を持っているようです。
BMWが新型EV、i4の情報をちょっと公開。「V8ターボ並みの530馬力」「航続可能距離は600km」「0-100km/h加速は4秒」「快適で広く、エレガントでスポーティー」
なお、デザイナーであるアドリアン・ファン・ホーイドンク氏によると「ゼロ・エミッションを実現し、クリーンでダイナミック、エレガントなデザインを持つ”完璧なBMW”」。
市販モデル版のi4は2021年に発表される予定で、バッテリー容量は80kWh、一回の充電あたり走行可能距離は600km(35分で容量の80%まで充電可能)、出力は530馬力前後、0-100km/h加速は4秒前後、最高速度は200km/hに制限されると言われています。