| しかも販売価格は707万円 |
さて、世の中には色々なカスタムがあるもので、今回はスペインより、独特なルックスを持つクルマへとカスタムされた986世代のポルシェ・ボクスターを紹介したいと思います。
このクルマはマルベーリャの「コーエン&カーズ」にて販売されているもので、その価格は59,900ユーロ(約707万円)。
製造された背景や時期は不明ではあるものの、フロントを見るとヘッドライトはトヨタGRスープラ風。
フロントバンパーやエアインテーク、スプリッターもなんとなくスープラを連想させますね。
実際のところ、内外装はフルカスタム
なお、フロントバンパーはもちろんですが、フロントフード、フロントフェンダーも変更され、その後ろのドア、ドアミラー、リアフェンダーやトランクフード、リアバンパーもオリジナルデザインへと改められることに。
つまるところ外装は「ウインドウフレーム以外総取っ替え(もしくは加工)」。
タイヤ/ホイールも交換されて車高は落とされており、文字通りのフルカスタムであることが分かります。
一方でリアはスープラとは全く異なるデザインを持っていて、パっと見た感じは「マセラティ風」。
ただしこのテールランプはトヨタ・ハリアーから流用したようですね。
独特な形状のトランクフードにリアウイング、そしてサイド~リアに繋がるウイングレットつきのエアロパーツを持ち、リアアンダーにはフィン付きのディフューザーが装着されています。※トランクフードには「kanig v12」という文字が確認できる。ビルダー名?
なお、ディへドラルドアを採用するなど構造も大きく変更されており、相当に気合の入ったカスタムカーだと言えそう。
スープラ風ポルシェ・ボクスターのインテリアはこうなっている
そしてこちらはこのカスタムカーのインテリア。
エクステリア同様に「フルカスタム」されていることがわかります。
シートやメーター、ステアリングホイールはポルシェ純正を活用しているようですが、たとえばステアリングホイールはセンターパッド、グリップ共に張り替えられ、”フラットボトム化”されるなど形状そのものを変更。
センターパッドには何らかの刺繍がありますが、文字の判別は不可能です。
おそらくはこのクルマのあらたなる名前だと思われ、内外装のどこにもポルシェの「ポ」の字もない状態。
メーター文字盤もリダンされ、エアコン吹出口やスイッチのベゼル類はレッドにペイントされています。
ダッシュボード、センターコンソール形状は大きく変更され、ダッシュボードにはモニター、センターコンソールにはエアコン操作部が移植済み。
シートも張り替えられて例の刺繍が見られますが、カーペット類が張り替えられているところを見ると、レストア並みの手間がかかっている模様。
全般的に見て、非常に高いレベルの情熱と技術、なによりもお金が投じられていることがわかるものの、初代ボクスターをベースとしたこの改造車に707万円も払おうという人はちょっと少なそうではありますね。
ちなみにボクスターはミッドシップなので様々なスーパースポーツへとコンバートしやすく、かつオリジナルスポーツカーのベースとしても好まれる模様。
初代ボクスターつまり986だと数十万円で手に入るということもあって(987でも150万円くらいから買える)、色々なカスタムを行う人がいる模様。
ワイルド・スピード スカイミッションに登場したライカン・ハイパースポーツも(スタントシーンでは)ボクスターベースのレプリカが使用されていますし、ちょっと前にはこういったオリジナルスーパーカー風のボクスター”改”もネット上で話題となっていますね。
VIA:CARSCOOPS