| ゴルフカントリーとはゴルフII時代に設定された”一代限り”の悲運のクルマ |
けっこう現実的なレンダリングを作成することで知られるロシアのKolesaですが、今回は「ゴルフ・カントリー」のレンダリングを作成。
なお、初代ゴルフ・カントリーは1990年に登場していて、この外観は「車高を上げたゴルフ」。
そう聞くと「アクアクロスオーバーやフィット クロスターと同じじゃ無いの?」という感じですが、このゴルフ・カントリーはそういった「車高を上げた”だけ”」のクロスオーバーとは全く異なるクルマ。
ゴルフ・カントリーのベースはゴルフII世代に設定されていた4WDモデル「ゴルフ・シンクロ」で、サスペンションのストロークを伸ばすという方法のみではなく、アクスルそのものを別フレームに装着することで最低地上高を稼いだ”オフローダー”。※「シンクロ」は4WDを意味するグレード名だった
加えて車体下部にはスキッドガード、フロントにはグリルガード、リアにはスペアタイヤが装着されるというワイルドなルックスを持っています。
今こそゴルフ・カントリーの復活を
現代のフォルクスワーゲンには「クロスポロ」「ゴルフ オールトラック」といったラインアップが存在するものの、これらは「サスペンションのストロークアップ」やタイヤ外径の拡大によって車高を上げているのみなので、ゴルフ・カントリーはそれらとも根本から異なる構造を持つということがわかると思います。
ちなみにゴルフ・カントリーの生産期間は2年程度で、生産台数はゴルフにとっては”かなり少ない”7,735台。
そのためにゴルフ・カントリーは一代のみで終了していますが、正直これは「登場時期が早かった」のかもしれませんね。
ただ、現代においては「SUV人気」という時代背景もあり、しかもジープなどハードなオフローダーが支持されるという傾向もあるため、今こそゴルフ・カントリーを復活させるとけっこう売れるんじゃ無いかと考えたり。
ゴルフ・カントリーと同じ手法を再現するとなると相当にコストがかかることには間違いありませんが、上述のように「御膳立て」は整っていて、こういったオフロードモデルは現代における「(高級車とは異なる)新たなプレミアムモデル」となりうる可能性を持っており、コストを投じたとしても、そのコスト以上の利益を回収できるクルマとなるのかも。
ぼくは「フォルクスワーゲンのクルマは好きだが、フォルクスワーゲンブランドは好きではない」という矛盾を抱えていて、なかなか積極的に選ぼうという気にはなりませんが(それでも過去に二台購入している)、もしゴルフ・カントリーと同じ手法にて、ゴルフ8に「ゴルフ・カントリー」が復活したとしたら、思わず買ってしまいそうになりそうです。
ちなみにフォルクスワーゲンブランドが好きではないのは、それに乗っていることがなんとなく誇れないためで、たとえば他の人から「何に乗ってるの?」と聞かれたときに、胸を張って「フォルクスワーゲン」と答えることが難しい、と考えているのですね。
VIA:Koresa