| ポルシェのタイヤ交換には「認証タイヤ」以外の選択肢はない |
さて、ポルシェ718ケイマンのタイヤ交換を検討開始。
ちょっと前までは「まだまだイケル」と認識していたのですが、タイヤというのはいったん減りだすとあれよあれよと摩耗するもので、スリップサインが出るまでにはあと1ミリもないくらいに。
おそらく冬までにはスリップサインが現れることになり、そして冬季はグリップがただでさえ低下するということもあり、それまでには交換を行う予定。
ポルシェには「認証タイヤ制度」がある
なんどかお伝えしているとおり、ポルシェには認証タイヤ制度というものがあって、認証タイヤには「N」という刻印が入ります。※この「N」なニュルブルクリンクのNらしい
今までは、この「N」にバージョンを表す数字がついていて、N0→N1といった感じでの表記でしたが、つい最近からその表記方法が変わり、「N」のあとにモデルを表すアルファベットが付加されるように。
たとえば911だと「A」、ケイマン/ボクスターだと「B」、カイエンだと「C」」、パナメーラだと「D」、マカンだと「E」。
よって、ぼくのケイマンの場合だと「NB+数字」の刻印が入った認証タイヤを選ぶ必要がある、ということになります。
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この認証タイヤ制度ですが、「ディーラー(ポルシェセンター)でしか正規補修パーツを買えないようにして、ディーラーを儲けさせるためにポルシェが採用したマーケティング戦略じゃないのか・・・」と思われがちですが、実際のところ認証タイヤはディーラー以外のショップどこからでも入手が可能。
じゃあ認証タイヤの意味って何なの?となりますよね。
この認証タイヤについて、ポルシェによると「認証タイヤはすべてポルシェのカスタムタイヤであり、認証タイヤはポルシェが大手タイヤメーカーと連携を取りながら特別に製造しているタイヤ」。
そしてどこが違うのかと言うと、「1.ハンドリング性能や走行快適性」「2.ブレーキ性能や寿命」「3.転がり抵抗や高速性能」。
ポルシェはハイパワーなだけではなく、911のように「駆動輪に車体重量の70%が乗っかり、強力なトラクションが掛かる」という特殊なクルマも存在し、そういった特殊性を考慮してポルシェ専用に改良したのが「認証タイヤ」ということになります。
なお、この認証タイヤについては、特別な銘柄が用意されているわけではなく、たとえばミシュランだと定番タイヤ「PILOT SPORT CUP2」に「NA」や「NB」が設定されていて、つまりは同じパイロットスポーツ・カップ2であっても「ポルシェ認証タイヤ」と「ポルシェ認証がないタイヤ」の2種類が存在するわけですね。
ちなみに現在、ポルシェ認証タイヤを製造しているのはミシュラン、ピレリ、ブリジストン、コンチネンタル、ヨコハマ、ダンロップ、グッドイヤー。
ざっと見たところ、ポルシェ認証タイヤに関するコンテンツを公開しているのはピレリ、ヨコハマ、コンチネンタルあたり。
一応ぼくはこれらすべてのメーカーを経験していますが、この中であまり印象が良くなかったのはブリジストンとコンチネンタル、グッドイヤー。
ブリジストンはゴツゴツした印象が強く(交換した瞬間に”しまった”と思った。銘柄によるとは思う)、コンチネンタルはその精度の低さ(どうしても走行時のブレが気になり、検査したらタイヤが偏心していた)、そしてグッドイヤーはグリップの弱さ。
バランスがいいのはミシュラン、ヨコハマ、ダンロップあたりだと考えていますが、この中でもっともコストパフォーマンスが高いのは「ヨコハマ」という印象も(グリップと快適性に優れ、価格が安い。摩耗がちょっと早いような気がするけど)。
性能を考えるとミシュランを選びたいものですが、ミシュランはそのぶん価格が高く、そして現在のぼくの使い方のように「けっこうな距離を走るため、1年半くらいで交換の必要が出てくる」場合にはちょっと不向きかもしれません。※ミシュランはポルシェのグローバルタイヤパートナーでもある
一方で、せっかくのポルシェでもあり、「日常的に乗るからこそ」いいタイヤを装着すべきという考え方もあり、ここは一度、ヨコハマとミシュラン両方の見積もりを取り、比較検討したいと考えています。
ちなみにぼくの718ケイマンに装着されているタイヤサイズはフロントが235/40R19、リアが265/40R19、銘柄はADVANスポーツ V105で、全く不満はなく、むしろ「ケイマンによくマッチしている」という印象も持っています。
参考までに、ショルダー部の形状のせいか、実際に装着車を見比べたところ、もっとも「出っ張っている」ように見えるのもアドバンという印象。
参照:Porsche, Pirelli, Yokohama, Continental