
| こういった製品は意外と選択肢が少なく、なかなか見つけることが難しい |
そしていざ買ったとしても「さほど着用する機会が多くはない」のがこういった製品である
さて、先般参加させていただいた「自動車は文化だ! / Automobiles are Culture Project」クリスマスパーティーにて必要性を感じたのが「フォーマルウェア」。
これまでにも何度かドレスコード「フォーマル」の場にお呼ばれしたことはあるものの、なんとか手持ちの衣類で誤魔化してきたのが実情です。
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しかしながらそれも限界
ただ、ここ最近はより格式張った場に招待されることが少なくはなく、よって(招待いただいた方に失礼が及ばないよう)今回購入したのが「ピンタック入りのシャツとエナメルシューズ」。
これまでぼくはピンタック入りのシャツとエナメルシューズを持たず、「それっぽいもの」で対応してきたのですが、さすがにそれも限界だと感じ、今回の購入とあいなったわけですね。
グッチの「ピンタック」シャツはこんな感じ
そこでまずはピンタック入りのシャツにつき、こちらはグッチ(GUCCI)の製品です。
このピンタックとは胸元の「ひだ(プリーツ)」を指しますが、着用シーンや役割をまとめると以下の通り。
- 主に夜の準礼装であるタキシードを着用するシーンで使われる、ドレッシーなアイテム
- ガラパーティーや晩餐会など、ドレスコードが「ブラックタイ」と指定されている夜のフォーマルな場で着用される
- 授賞式やオペラ鑑賞、夜のクルーズディナーなど、格式が高くお洒落を楽しめるシーンに適している
- 日本だと「結婚式」においては新郎以外は着用しないのがマナーだとされる
- 西洋では「シャツは下着」という考えがかつて存在し、しかし胸元に別の生地(ピンタック)を重ねることで「これは人に見せても良い装飾的な服である」という意思表示になる
- 立体的なひだがあることで、照明の下で胸元に陰影が生まれ、顔周りを明るくエレガントに見せる効果がある
身頃は「絞りまくった」超タイトなシルエットで・・・。
かなり長いので「ちょっとやそっと動いても」裾がパンツから出てこない形状です。
袖先はカフスボタン仕様(グッチのカフスが最初から付属する)。
もちろんボタンは「比翼仕立て」。
フォーマルな場ではタキシード含め「なるべくボタンを見せない」ことが好まれますが、それは華やかな場において「ボタンという日常的な存在を隠す」ことを主目的としているといい、「下着」「ワークウエア」とは全く異なる優雅さを演出するためだと言われます(ラグジュアリーホテルにて、ゴミ箱をレザーやフエルトでくるんでエレガントに見せるのと同じ理由だと思われる)。
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これがシャツだと「比翼仕立て」となって現れたり、タキシードだと「くるみボタン」として表現され、それぞれ平面的な美しさを演出したり、生地と同化させることで存在感を消失させているわけですね(ボタンや金属を露出させないことで、女性のドレスにひっかけないように、という配慮もあるようだ)。
なお、かしこまった場では「カマーバンド」が要求されるケースもありますが、さすがにそこまでの場に(今のところ)行く予定はなく、現時点では「ベスト」にて対応する予定。
ちなみにピンタック入りのシャツは「ボウタイ」と合わせるのが基本であり、普通の「長い棒状のネクタイ(ダービータイ)」との組み合わせは”推奨されない”とされています。
ちなみにこういったピンタック入りのシャツは「探しても」なかなか売っておらず、かつフォーマルな場では「過剰なデザイン」よりもシンプルさが要求され、ようやく見つけたのがこのグッチの製品です。
グッチのエナメルシューズはこんな感じ
そしてもう一つ購入したのがグッチのこのエナメルシューズ(オックスフォード)。
やはり色々と探したものの、「格調が高くエレガントな場に履いて行ける」シンプルなエナメルシューズがなかなか見つからず、そしてピンタックシャツとともに発見したのがこのグッチのシューズ。
こちらの着用シーンや特徴は以下のとおりです。
- タキシード(夜の準礼装)や燕尾服(夜の正礼装)には、エナメルシューズを合わせるのが最も正式
- ブラックタイ指定のガラパーティー、公式晩餐会、夜の結婚式などで着用する
- 昔の舞踏会では、靴墨で磨いた革靴だとダンス中に女性のドレスを汚してしまう恐れがあり、しかしエナメルは靴墨を使わずに光沢を出せるため、「女性の服を汚さないための紳士の配慮」として広まり現在に至る
- 高い光沢が夜の照明に反射し、華やかな雰囲気を演出(ピンタックや、タキシードの光沢のあるラペルと同様の理由)
- エナメル特有の光沢は「華美」とみなされ、不祝儀の場ではマナー違反
- モーニングコートやフロックコートなどの「昼の礼装」には、光沢のないスムースレザーの紐靴(内羽根ストレートチップ)を合わせるのが正式
そしてこの製品を見てみると、ソールは「エレガント」でひかえめな仕上げ。
ただし靴底には「グッチらしい」主張も。
ヒールにもさりげなくグッチの「GGマーク」。
参考までに「保存袋」は通常の革靴とは異なって「二重」となっており、まずは白いフランネルの袋に入れた後、黄色い保存袋に入れるのだそう。
この製品と競合したのはトム フォードのエナメルシューズですが、そちらはけっこう「いいお値段」であり、「めったに履かない靴にこの価格は出せないな・・・」ということで今回はグッチを選択しています。
ドレスコードとはなんぞや
ここでドレスコードについて記しておくと、ドレスコードには、大きく分けて「正礼装(フォーマル)」「準礼装(セミフォーマル)」「略礼装(インフォーマル)」の3つの格付けがあり、それぞれ昼と夜で着用するものが異なります。
ただ、同じドレスコードであってもパーティやイベントの性質、集まる人によって「ある程度の自由度がある」もの、「ルールやマナーをきっちり守るべき」ものがあり、そこは自身で判断するしかないのかもしれません。
1. 正礼装(もっとも格式高い)
公式な儀式、格調高い式典、晩餐会などで着用されます。
- 昼:モーニングコート
- 結婚式の新郎・父親、叙勲式などで着用される
- 夜:燕尾服(テイルコート)
- 招待状に「ホワイトタイ」と指定がある場合の服装。宮中晩餐会やノーベル賞授賞式などがこれにあたる
2. 準礼装(一般的なフォーマルシーン)
結婚式や披露宴、パーティーなどで最も頻繁に用いられる格付けです。
- 昼:ディレクターズスーツ
- ブラックスーツより格上で、モーニングよりややカジュアルな装い
- 夜:タキシード
- 招待状に「ブラックタイ」と指定がある場合の服装
3. 略礼装(インフォーマル)
「平服で」と指定された際や、一般的な結婚式のゲスト、高級レストランでの食事などに適した装いです。
- ブラックスーツ・ダークスーツ
- ネイビーやチャコールグレーのスーツも含まれる
4. カジュアル・スマートカジュアル
近年増えている、より自由度の高いドレスコードです。
- スマートカジュアル
- ジャケットにチノパンやスラックスを合わせたスタイル
- ビジネスカジュアル
- 仕事場でも通用する、清潔感のあるカジュアルな装い
- ビジネスアタイア
- 上下揃いのスーツが基本。企業の式典など「公の場」向け
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