| ポルシェ・タイカンはテスラの販売を多少なりとも侵食することになりそうだ |
さて、なんとノルウェーにて(ノルウェーのみで)1,000台目のポルシェ・タイカンが納車された、とのこと。
ちなみにノルウェーは世界で最もEVが普及している国として知られ、新車販売におけるEV比率は42%超に達したとも報じられています。
なお、ノルウェーは欧州で最初にガソリン/ディーゼルエンジン車の販売を終了する国として知られ、完全にガソリン/ディーゼル車販売が禁止される2025年にはもちろん新車販売の100%がEVになる、ということを意味します。
参考までに、2019年だと最も売れたEVはテスラ・モデル3(市場シェア11%)、そのほかは日産リーフ等。
2019年におけるEV販売台数は60,316台なので、タイカンの「1,000台」はインパクトが大きいものではありませんが、これまでEVを持たなかったポルシェにとっては販売がそのままプラスとなり、実際に現時点でノルウェーでのポルシェの販売台数は昨年の倍にも達している、とのこと。
なぜノルウェーではEVの普及率が高いのか
そこで気になるのがノルウェーでのEV普及率の高さの理由。
2013年にはわずか5.5%だったEV専有率がここまで急拡大することとなっていますが、その理由としては、もともとノルウェーでは環境意識が高く、さらにEVは「税金が免除になる」という優遇措置がこれに拍車をかけており、おまけに駐車場料金等の割引、ガソリン車に優先して駐車できるといったメリットも報じられています。
この1,000台目のタイカンのオーナーとなるトーマス・ロード氏はこれまでにも5台のポルシェを購入してきたそうで、しかしタイカンについても「ポルシェらしいハンドリングを再現している」と評しており、しかし「速く走ることだけが目的でタイカンを購入したのではない」とも。
そして同氏が求めるのは「快適さ」「毎日使える便利さや楽しさ」であり、これがタイカンの大きな特徴である、とも考えているようですね。
ニコ・ロズベルグはタイカンでドリフト
2016年のF1チャンプでもあり現在はユーチューバーとしても活動しているニコ・ロズベルグ。
今回ニュルブルクリンクをタイカン・ターボSにてドライブし、ウエットにもかかわらず相当なスピーでの周回を行っています。
高い安定性見せる一方、「ドリフト」も披露しており、タイカンはスポーツカーとしてもてもなかなかに楽しそうだということもわかりますね。
加速についてはテスラ・モデルSのほうが速いということになりそうですが、実際にサーキット走行に耐えうる市販EVとなると「タイカンしかない」ということになりそうです。
参照:Nico Rosberg
タイカンには「第二の」バリエーションが登場
目下、最も頻繁に目撃されるポルシェのプロトタイプというと「タイカン・クロスツーリスモ」。
これはタイカンのワゴンボディ版ではありますが、同じくワゴンボディを持つパナメーラ・スポーツツーリスモに比較するとルーフラインが「クーペ風」であり、さらにはホイールアーチにクラディングが装着されるなど「ちょっとワイルド」。
本来は2020年中に発表される予定であったものの、「タイカンの予想以上の受注」を先に処理する必要があることからポルシェはその発表を先送りし、2021年はじめに公開されるのでは、と言われていますね。
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今回のスパイフォトでは、珍しくウインカーが点滅する様子、そしてテールランプが発光した状態が収められています。
参照:CARSCOOPS
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