| 詳細は不明だが、このRS6 GTOはおそらくワンオフ、そして市販は無い |
アウディがかつてIMSA キャメル GT チャンピオンシップを走った”アウディ90クワトロ IMSA GTO”にインスパイアされた、アウデイRS6 GTOを公開。
アウディ90クワトロ IMSA GTOは1989年に登場したレーシングカーですが、今回のRS6 GTOはそのカラーリング、サイドマフラー、ホイールカバー等の特徴を現代風にアレンジしながらもうまく再現しています。
なお、アウディの代名詞ともなった4WDシステム「クワトロ」は1980年にはじめて登場しており(つまり今年で40周年。ボディサイドの”40”はそれを表していると思われる)、このシステムを考案したのはポルシェ一族出身でありながらメルセデス・ベンツ、アウディと渡り歩き、最終的にフォルクスワーゲングループ会長にまで上り詰めたフェルディナント・ピエヒ氏その人。
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デザインしたのはアウディの「見習い従業員」
このアウディRS6GTOをデザインしたのはアウディのデザイン「見習い」。
ただしアウディの公式プログラムに乗っ取り、デザイン部門のボスであるマーク・リヒト氏の監修によってデザインが行われています。
ちなみにアウディ、フォルクスワーゲンは研修生や見習いの従業員に「カスタムカー」の製作を行わせることがあり、昨年バージョンだと「TTサファリ」が公開済み。
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会社のコストでこういったカスタムカーを作らせてくれるというのはなかなかに太っ腹なプロジェクトであり、研修生にとっては「会社やそのクルマ、モータースポーツや機構の歴史」を知る良い機会となりそうですね。
なお、このアウディRS6 GTOについては、実際に製作されているのか公式画像がCGなのかは不明ではあるものの、これまでの例からすると、研修も兼ねて実際に製作されていると考えてよく、しかし発売はまず望めないと考えたほうが良さそう。
ただしディティールとしては非常に魅力的であり、このルーフスポイラー、そしてホイールカバーなどはぜひ発売して欲しいパーツだと思います。
インテリアはRS6をベースとしながらも完全に「レース仕様」。
カーボン製のフルバケットシート、シュロス製ハーネス、内装全域にわたり張り巡らされたロールケージが目を引く部分ですね。
アウディ90クワトロ IMSA GTOは短命だった
そしてこちらがネタ元のアウディ90クワトロ IMSA GTO。
1989年にデビューし、搭載されるエンジンは2.2リッター5気筒、そしてKKK製のタービンを組み合わせ、最大700馬力を発生したと言われます(さぞやドッカンターボに違いない)。
トランスミッションは6速マニュアル、そして0-100km/h加速は3.1秒、最高速は310km/hと言われます。
戦ったのはわずか13戦、そのうちの7つで勝利を上げた、とのこと。
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