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ヘッドライトが四角なのにしっかり「ポルシェ」なヴィジョン・スパイダー公開!ジェームズ・ディーンが事故死した550スパイダーの現代版

2020/11/13

ポルシェ・ヴィジョン・スパイダー

| スパイダーブームの昨今、ポルシェはこのヴィジョン・スパイダーを発売すべきだ |

ポルシェは「これまで公開されず、市販化もなされなかった」コンセプトカーたちを相次ぎ公開していますが、今回リリースされたのは「ヴィジョン・スパイダー」。

そのデザインインスピレーションはズバリ550/1500RSスパイダーだそうで、しかしなんとも未来的な雰囲気を持っています。

ヘッドライトはポルシェの特徴ともいえる「円形」ではなく「四角」を採用しており、先に公開された「919ストリート」同様に縦型の発光エレメントを内蔵。

これを見るに、やはり今後のポルシェは「縦型」の意匠を車体各部に採用するのではと感じさせられます。

ポルシェ550スパイダーはこんなクルマ

ポルシェ550は1954年に販売が開始されており、約100台ほどが生産されたスポーツカー。※画像は1958年モデルの550A/1500RS

なお、「550」は車体重量がわずか550kgであったことから命名されており、伝統的に設計ナンバーを車名に用いるポルシェとしては珍しいネーミングでもありますね。

アメリカには4台が輸入され、そのうちの1台をジェームズ・ディーンが「リトル・バスタード」と呼んで愛したことがよく知られており、さらに納車からわずか1ヶ月ほどで運転を誤り、24歳の若さで事故死を遂げたことでも有名です(のちにこの個体は数々の不幸なエピソードを引き起こし、呪われたクルマと言われたあげく、行方がわからなくなっている)。

ポルシェ・ヴィジョン・スパイダーはこんなクルマ

そしてこのヴィジョン・スパイダーですが、ナンバープレートには「Little Rebel」」とあり、これはおそらくジェームズ・ディーンの出演した映画「理由なき反抗(Rebel Without a Cause)」、そしてリトル・バスタードにかけたものだと推測しています。

Porsche-Vision-Spyder-5

ボディサイズについては公開されていないものの、タイヤサイズが20インチだと考えた場合、「かなり小さなクルマ」だと考えて良さそう。

もちろん車体重量は550kgとまではゆかずとも、かなり軽いのは間違いないだろう、と考えています。

Porsche-Vision-Spyder-6

車体後部に装着されたカーボンファイバー製のロールバーはなかなかに面白い形状を持ち、しかし車体の持つ雰囲気によくマッチしているようですね。

Porsche-Vision-Spyder-7

ドアには「131」、フロントフェンダーにはペガサスマーク、リアフェンダーには「551(どうしても蓬莱を思い出すな・・・)」のロゴ。

Porsche-Vision-Spyder-8

リアにはテールパイプがなく、ディフューザーの形状やサイズからすると、このヴィジョン・スパイダーは「ピュアエレクトリックカー」だと考えて良さそう。

Porsche-Vision-Spyder-4

インテリアは非常にシンプル。

上から見ると、いっそうクラシカルな印象を受けるように思います。

ヴィジョン・スパイダーのマーキングなしバージョンも公開

そしてこちらはマーキングなしバージョン。

より市販車に近くなったというイメージですが、残念ながらヴィジョン・スパイダーの市販化は当初から考えておらず、しかしこのヴィジョン・スパイダーを製作した理由は「いかにタイムレスなデザインとモダンさとを融合させることができるのか」というチャレンジによるものだそう。

Porsche-Vision-Spyder-3

実際のところクラシカルかつモダンという雰囲気があり、さらには角形ヘッドライトを採用するにもかかわらず「どう見てもポルシェ」。

そう考えると、ポルシェらしさを決する要素とは、必ずしも「カエル顔」であることではないのかもしれません。

Porsche-Vision-Spyder-2

全体的に見て非常に魅力的なデザインを持っており、中東の富豪あたりがポルシェにワンオフで製作依頼をかけたりするんじゃないかと思ったりします。

Porsche-Vision-Spyder-1

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