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80年代の変態車「ルノー5ターボ2」にマツダの13Bロータリーエンジンをスワップした上級変態車が販売中!もしかしたら1000万円に届くかも

2021/04/12

80年代の変態車「ルノー5ターボ2」にマツダの13Bロータリーエンジンをスワップした上級変態車が販売中

| こういったクルマをメーカーが作ることができた時代が懐かしい |

さて、1980年代にはさまざまな「変態」ともいうべき愛すべきクルマが多数リリースされていますが、その中でもルノー5(サンク)ターボはトップレベルにイカれている車と言っても過言ではないかと思います。

ベースとなる「ルノー5」は1972年に登場しているものの、これはFFレイアウトを採用するファミリーカー。

その後1976年にはアルピーヌ/ゴルディーニによるホットハッチ版が追加されています。

5ターボはランチア・ストラトスのライバルとして誕生

1970年代後半になるとルノーはラリーでライバルを打ち負かすことができるクルマが欲しいと考えるようになり、しかしライバルと目していたランチア・ストラトスとは異なって既存の車両つまり「5」をベースにこれを開発することに。

そこで誕生したのが、「FFの車をミドシップ後輪駆動」に変更するというトンデモカー「5ターボ」ですが、これはWRCのグループ4規定にあわせて製作されており、搭載されるエンジンは1.4リッター4気筒ターボ(158BHP)。

当然ながら非常にコストがかかるという結果となり、この5ターボはルノー史上(当時)もっとも高額なルノーとなっています。

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そして1980年に発売されたのがこの「5ターボ2」。

基本的には5ターボと多くを共有するものの、廉価版という位置づけです(3,200台程度が売れたと言われる)。

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ただしこのルノー5ターボ2は「普通の5ターボ2」ではなかった

しかしながらこのルノー5ターボ2は「普通の」5ターボ2ではなく、なんとエンジンがマツダ製のロータリーエンジン、13Bへと換装済み。

ただし詳細は明らかではなく、出品者はすでに13Bにスワップされた個体を手に入れたようで、「2007年にはエンジンが載せ替えられていたようだ」とコメントしています。

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13Bロータリーに組み合わせられるのはターボネティクス社製のターボチャージャー、ライフレーシング社製のエンジンコントロールユニットとアジャスタブルブーストコントローラー。

トランスミッションはルノー純正の5速マニュアルだと紹介されています。

なお、出力については(未計測なのか)不明という状態です。

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フロントトランク内はこんな感じ(当然エンジンは存在しない)。

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外観はおそらくノーマルのままだと思われますが、Aピラーからルーフ、そしてリアエンドにかけては樹脂製と思われるパーツが装着され、エンド部が反り上がることでダウンフォースを発生させるようですね。

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真後ろから見ると、どれだけワイド化されたのかがわかります。

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ルノー5ターボ2のインテリアはこうなっている

そしてこちらはルノー5ターボ2のインテリア。

エクステリアに比較するとベースモデルの面影を色濃く残し、ここだけ見ると「普通のクルマ」に見えなくもない、と思います。

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モケット地のシートがいかにも80年代的。

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なお、ルノー5ターボ2の価値は近代になって大きく上昇しており、これまでには1200万円ほどで落札されたことも。

この個体は「改造車」に相当しオリジナルコンディションを残してはいないものの、それでも残り1日で550万円ほどの値がついており、終了間際にはさらに価格が釣り上がるものと思われます。

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参照:Bring a Trailer

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