| ポルシェのレーシングカーのなかにはけっこう知らないアダ名を持つ個体も |
さて、ポルシェが不定期にて公開している「TOP5」動画。
「もっとも優れるサウンド」「もっとも最高速が高いクルマ」「もっともレアなコンセプトカー」等、様々な内容のトップ5を公開しているわけですが、今回は「もっとも面白いニックネームを持つクルマ」が動画にてまとめられています。
参考までに、ジェームズ・ディーンが事故死してしまった際に乗っていた550スパイダーは、ジェームズ・ディーン自身によって「リトル・バスタード(小さい悪魔)」と名付けられていますね。
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トライアングル・スクレーパー(ポルシェ356B 2000 GS カレラGT)
まずはトライアングルスクレーパーことポルシェ356B 2000 GS カレラGT。
ちなみにトライアングルスクレーパーとは、三角形のヘラで、掃除の際などに隅っこの汚れをかき出すツールを指しています。
モビーディック(ポルシェ935/78)
次はモビー・ディックことポルシェ935/78。
これはポルシェのレーシングカー史上もっとも有名なクルマと言っても過言ではなく、現代においても様々なレンダリングのモチーフとしても取り上げられています。
ロングノーズとハイテールを持ち、その巨大なウイングがメルヴィルの小説、「白鯨」を連想させたということが命名の由来です。
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カンガルー(ポルシェ904/8)
3番めはポルシェ904/8”カンガルー”。
こちらは見た目ではなく、「パワーユニットとシャシーとのバランスが悪く」、走行時に飛び跳ねるような挙動を見せたことから命名されたそうですが、そのファニーなニックネームとは裏腹に、ドライバーが相当に怖い思いをしたことは間違いなさそう。
グランドマザー(ポルシェ718 W-RSスパイダー)
ポルシェのレーシングカーとは一見して結びつきそうにない、「おばあちゃん」と命名されたポルシェ718 W-RSスパイダー。
その理由は「長い間使用されたから」だそうですが、それも高い耐久性を誇ったことや、改良の余地がないほどの完成度の高さを持っていたがゆえなのでしょうね。
なお、1961年から1964年まで活躍し、タルガ・フローリオを制したことも。
ちなみに、こういった「長く走ったクルマ」を”おばあちゃん”と命名することは珍しくないようで、パガーニも100万キロを走行したゾンダに対し、「LaNonnna」。
イタリア語で「おばあちゃん」というニックネームを与えたことがあります。※一般にクルマは女性名詞
ピンクピッグ(ポルシェ917/20)
そして忘れちゃいけない「ピンクピッグ」。
この「ピンク・ピッグ(917/20)」はずんぐりした車体を持ち、これが原因でスポンサーに「こんなブサイクな、豚のようなクルマにウチの名前をつけたり、カラーリングを施すことはならん」と言われてしまい、ポルシェが「そうか豚か・・・豚と言ったな・・・」ということで持ち前の皮肉精神を発揮して豚風のカラー、そして肉の部位を記したもの。
ポルシェによると、ポルシェが命名したのは「ピンクピッグ」ではなく単なる「ピッグ」で、名付けたのはポルシェのデザイナーであったアナトーレ・ラパン。
そのほか、「トリュフハンター」「雌豚ベルタ」という愛称でも呼ばれたとのことですが、「メスブタ」というのはちょっとかわいそうかもしれません(ドイツではさほどひどい印象はないのかも)。
ちなみにベージュのように見えるパーツはFRP製。
これは素材として「軽量性や強度のバランスが最も優れるから」という理由で採用されたものですが、ピンクと組み合わせられると生々しい印象も感じられます。
加えてポルシェは「キー」「ボルト」などとことん軽量化にこだわった歴史があり、そういった積み重ねによって「ルマンにおいて、もっとも多くの勝利を手にした」メーカーとなったのでしょうね。
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参照:Porsche