| どうやら偶然にパーキングブレーキが解除され、勝手にフェラーリ812GTSが動いたようだ |
さて、イタリアにて、納車されたばかりのフェラーリ812GTSが池に落ちてしまうというアクシデントが発生。
情報は限られているものの、どうやらパーキングブレーキをかけずにフェラーリ812GTSを駐車していたところ、勝手に動き出して池に落ちてしまったとのことですが、クルマに座っている、おそらくはオーナーさんであろう人の姿があまりに悲哀ただようとぼくの中で話題となっています。
しかもフェラーリ812GTSというとデリバリーが開始されて間もないニューモデルであり、ようやく入手した新型車を池に落としてしまったとなると、その心中察して余りあろうというもの。
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ただしパーキングブレーキを解除して駐車するのは容易ではない
なお、こういった状態を誘発するには、パーキングブレーキを解除した状態で、かつギアをニュートラルに入れていなくてはならないのですが、フェラーリ812GTSの場合、両方のパドルを同時に引いてニュートラルへと入れ、ブレーキペダルを離すと自動的にパーキングモードへと移行し、パーキングブレーキがかかる、とのこと。
これはもちろん安全のためのフェイルセーフ機構であり、しかし場合によっては(洗車機に入れるケースなど)パーキングブレーキを解除しておく必要もあって、その時のために「洗車モード」なる機能があるそうです。
ただ、これを作動させるには、ニュートラルに入れた後、3秒以内にクルマの電源を落とし、その後ACC電源をONにするといった複雑な手順を踏む必要がある模様。
つまり「ニュートラルに入れ、パーキングブレーキがかかっていない状態」を維持するのはそう簡単ではないということで、なぜこのオーナーさんがそのモードに入れたのか、もしくは誤って(偶然にも)洗車モードに入れてしまったのかは謎のまま。
近年の、デュアルクラッチを採用するスーパーカーについては、停車後「P」レンジに入れ、そのままエンジンをオフにすると自動的にパーキングブレーキがかかる状態となっていて、たしかにランボルギーニ・ウラカンでもそういった仕様を持っています(かつ、説明書に”洗車モード”に関する記載があったように思う)。
この状態では修理は難しい?
なお、状況についてよく分かる画像がないので「なんとも」ですが、いわゆる水没となってしまうので、結構修理は難しいのかも。
加えて、池に落ちる段階で、ボディ裏面を縁石や池の周辺にある岩でヒットしている可能性もあり、修理するにしてもかなりな広範囲となるのは間違いないと思います。
ただ、幸いなのは「駐車中に勝手に転がって池に落ちてしまった」、つまりエンジンをかけ走行している状態で池に突っ込んだわけではないということで、よってエンジンそのものにダメージは及んでいないと考えられること。
それでも、水の侵入度合いを見るために多くをオーバーホールせねばならず、修理費用は相当な額となるのは間違いなさそうですね。
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参照:Reddit