| 限定でもエボリューションモデルでもない”定番の”M4 コンペティションでもこのタイムを出せるとは |
やはり4WD化の効果は大きかった
さて、ここ最近各自動車メーカーのニュルブルクリンクへの挑戦はますます頻度を増しており、記録更新の回数もどんどん増えているようにも思います。
「市販車最速」だと、2020年にメルセデスAMG GTブラックシリーズがポルシェ911GT2 RS MRの記録を破って王座に就き、さらに今年6月にはポルシェがやはり(オプション付きの)911GT2 RS MRでその記録を抜き返したところ。
同じ6月にはアウディRS3がルノー・メガーヌRSトロフィーを下して「コンパクトカー最速」の座をゲットしています。
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今回はBMW M4コンペティションがニュルブルクリンクに挑戦
そして今回ニュルブルクリンクに挑戦するのはBMW M4コンペティション。
もちろんニュル最速を更新できるようなクルマではありませんが、BMWとしてどれくらい速いのか、BMW最速の座を獲得できるのかは非常に興味のあるところです。
M4コンペティションは、3.0リッター直列6気筒ツインターボエンジン(S5)を搭載して最高出力510馬力(375キロワット)、最大トルク479ポンドフィート(650ニュートンメートル)を発揮し、8速オートマチックトランスミッションを介して4つのホイールにパワーを伝達するというM4史上初の4WD。
車体重量は1,699キロ、時速100kmまでの加速を3.8秒でこなし、最高速は290km/hというスペックを誇ります。
実際にニュルブルクリンクを走ってみたらこうなった
そして実際にBMW M4コンペティションがニュルブルクリンクを走行した際にタイムは7:30:79。
これは先代M4 GTSの7:27.88、M5 CSの7:29.57に次ぐBMWでは3番手ということになりますが、「GTS」「CS」といった特別モデルではない車種(つまり定番のカタログモデル)としては相当に速いタイムです。
よって、今後「M4 CS」が登場すれば、確実にこれらを上回って「ニュルブルクリンク最速BMW」の座を獲得するのは間違いなさそう。
なお、M4コンペティションの名誉のために補足するならば、タイムアタック時の気温は相当に暑く、タイヤにとっては相当に負担のかかる状況であったようですね。
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参考までに、このM4コンペティションはニュルブルクリンクの市販車ラップタイムランキングだと60位。
M5 CSで55位、M4 GTSで49位なのでまだまだ上を狙ってゆかねばメルセデスAMGには対抗できないということになりそうですが、M4 CSとM3 CS、そして新型M2やM2 CSにも期待したいところです。
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参照:sport auto