| 中東ではこれくらい「露骨」なくらいがちょうどいいのかもしれない |
現在、中東ではマンソリーの需要が高まっているらしい
さて、先日はマンソリーがリリースした「UAE(アラブ首長国連邦)向けの特別仕様」を持つロールスロイス・カリナンを紹介しましたが、今回はその追加でメルセデス・ベンツGクラスとランボルギーニ・ウルスの特別仕様を紹介したいと思います。
なお、これら一連のモデルは、マンソリーがドバイに初の単独ショールームを構えた記念モデルとして準備されたといい、見たところカリナン、Gクラス、ウルスともに2種類づつが(パープルベースとグレーベース)製作されているようですね。
現在カリナン、Gクラス、ウルスはドバイにて展示中
このマンソリーの単独ショールームは「中東での需要の高まり」に対応するものだといい、その広さはなんと800平方メートル。
ショールーム内には20台を収納することができ、壁にはマンソリーによるデザインのホイール(33種類)が展示され、ラウンジエリアにはカスタマイズのためのサンプルが豊富に用意されている、とのこと。
今回公開された「UAEスペシャル」は上述のとおりパープルベースとグレーベースとがあり、グレーベースのメルセデス・ベンツGクラスだとこんな感じ。
このエアロキットはすでに発表済みの「グロノス」をベースにしているものと思われます。
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先日紹介した「グレーベース」のカリナンのもう一つのバージョン、「パープルベース」はこういったカラーリングを持っています。
いずれもボディ後半にブラックを使用しているところ、大理石調の鍛造カーボンを使用するところは「変わりがない」もよう。
そしてこちらもすでにリリースされている「ビリオネア」ボディキットを装着しているものと思われます。
ランボルギーニ・ウルス UAEスペシャルは圧巻の仕様だった
一方でこちらは「パープルベース」のランボルギーニ・ウルス。
ほかの2モデルと同様に「フル」ボディキットが装着されており、ワイドフェンダーエクステンション、ベントつきフード、大型インテーク付き特注バンパー、スプリッター、ディフューザー、エクストラフィン、大型スポイラーなど「考えうるすべて」を装着したと言ってよく、こちらは「ヴェナタス」ボディキットをベースとしているようですね。
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ホイールサイズは24インチ、そしてタイヤともども「これ以上はないほど」ツライチです。
バッジにはヴェナタス「EVO S」の文字。
そのインテリアもまた規格外だった
そしてこの「パープルベース」のインテリアがこれまた強烈で、ある意味では「中東以外ではこんなカラーリングはちょっと売れないだろう」という組み合わせ。
イエローをベースにパープルが使用され、文字通りの「総張替え」がなされます。
シートは左右で反転したカラーリングを用いており、ヘッドレストにはUAEの地形を模した刺繍入り。
カーペットはキルトレザーに置き換えられ、フロアマットもレザー製(そしてレザーのパイピングつき)。
センターコンソールも張り替えられ、ニーレストには「MANSORY」の刺繍、そしてサイドの樹脂パーツにはラメっぽい感じでパープルとイエローのフレークが用いられています。
こちらはグレーベースのランボルギーニ・ウルスですが、パープル版を見た後ではえらく地味に見えますね。
そしてやはり鍛造カーボンによる「完全武装」。
サイドから見ると美しいグラデーションを持つということがよくわかります。
ドアミラーにはBMW「Mミラー」のようなパーツが装着。
サイドステップにもエアロフリックが装着されていますが、これは通常の「ヴェナタス」ボディキットにはない装備で、よって「EVO S」専用パーツということになりそうですね。
マンソリーはもちろんエンジンにも手を入れており、その出力はなんと880馬力へ。
なお、カリナンでは610馬力、Gクラスでは850馬力までパワーアップがなされている、とのこと。
そしてこちらはグレーバージョンのインテリア。
やはり「イエローとパープルの」内装を見た後では地味に見えるものの、やはり「総張替え」がなされており、相当なコストがかかっているのは間違いなさそう。
こちらもシートは左右で色違い。
後部座席頭上には「スターライト」、そしてこれもUAEの地理をあらわしたグラフィックがあしらわれます。
今回マンソリーはその限定台数と価格を公表していないものの、カリナンベースの「ビリオネア」が1億円くらいということを鑑みるに、今回のUAEスペシャルはそれよりも手が込んでいるため、価格は「それ以上」なのだと思われます。