| これまでに見てきたブガッティのレプリカとしてはもっとも出来が良い |
ただしその価格もかなり高額な「1950万円」
さて、主に北米の中古車市場には様々なスーパーカーやハイパーカーのレプリカが登場しますが、今回はブガッティ・ヴェイロンのレプリカがebayに登場。
製造されたのは2014年、ベースは2004年モデルのポンティアックGTOだとされており、画像を見る限りだと「かなり似ている」という印象です。
なお、ポンティアックGTOはフロントに大排気量V8エンジンを積むクルマではあるものの、うまくシルエットを調整したようで、一見してこれが「フロントエンジン車ベースのレプリカ」とわかる人は少ないかもしれません。
ちなみにポンティアックGTOは全長4821ミリ、全幅1842ミリ、全高1394ミリというサイズを持ち、ヴェイロンの4466ミリ/1998ミリ/1206ミリとはかなり差があるものの、このビルダーはなかなかにいい仕事をしたと言えそうですね。
ポンティアックGTOベースのブガッティ・ヴェイロンはこんなクルマ
そこでこのヴェイロン「レプリカ」を見てみたいと思いますが、サイドから見てもまったくポンティアックGTOの面影はナシ。
おそらくフロントウインドウとサイドウインドウはそのままポンティアックGTOからの流用だと思われますが、実によく出来ている、と思います。
ドアミラーの取り付け位置については「Aピラー根元」からドアスキンへと移されており、けっこう大掛かりな工事がなされたであろうこともわかりますね。
リアは一層ヴェイロンの特徴をよく捉えているもよう。
しかもリアウウイングは昇降式(ステーがDIYっぽい)。
このクルマの後ろを走っていても、これがレプリカだとは気づかないかも。
やはりこのフロントがミラーに映ったとしても、これがレプリカだと判断するのは難しそう。
エンジンのように見える物体はダミーかと思われ、しかしけっこうよく出来ていると思います(実際のV8エンジンはフロントに積まれる)。
スーパーカーのレプリカというと、ミドシップエンジン、そして交換が容易なパネル式のボディを持つポンティアック・フィエロを使用する例が大半ですが、こちらは1990年を待たずして生産が終了しており、程度の良いベース車両を手に入れることがすでに困難となっています。
よって、フロントンジンといえどもクーペスタイルを持つ(最後の世代の)ポンティアックGTOに白羽の矢が立ったのだと思われますが、こういったスポーツクーペ(もしくはスポーティなクーペ)そのものも一定時期以降はその数が激減しており、今後はレプリカビルダーにとって「ベースモデルを探すのが困難な」時代へと突入することになりそうですね。
ブガッティ・ヴェイロン「レプリカ」のインテリアはよく出来ていた
そしてこちらは今回販売されているヴェイロン「レプリカ」のインテリア。
エクステリアに比較すると「レプリカ」ということがわかりやすいように思いますが、ステアリングホイール、センターコンソール、シートなど「かなり雰囲気がよく表現されている」もよう。
車体各部、ステアリングホイール、シートには「EB(ブガッティ創業者、エットーレ・ブガッティのイニシャル)」の文字が入ります。
ちなみにこのヴェイロン「レプリカ」の出品者は、この車両については「(エンジンはV8ですが)W18エンジンのようなサウンドを実現」「本物そっくり」とコメントしていて、その販売価格は15万ドル(日本円で約1950万円)といったところからも自信のほどが伺えますね。
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参照:eBay