| これだけの特別仕様、そしてマンセルというビッグネームを考慮するとあまりに安すぎる |
ちなみにプロストには「フレンチブルー」のティーポが贈られたそうだ
さて、フィアットからナイジェル・マンセルに贈られたという「フィアット・ティーポ」がオークションに登場。
このフィアット・ティーポは1990年9月、モンツァ・サーキットにて開催されたイタリアGP開催直後、フィアットのマネージング・ディレクターであるチェーザレ・ロミティから直接贈呈されたものだといい、これは当時マンセルがフェラーリF1チームに在籍していたこと、そしてフェラーリがフィアットによってコントロールされていたことに起因します。
アラン・プロストにもフィアット・ティーポが贈られる
このフィアット・ティーポはのグレードは1.8DGTで、当時はまだフラッグシップの「セディヴァルヴォレ」が登場していなかったために「その時の最上位グレード」。
そしてこのフィアット・ティーポは通常のモデルとは大きく異なる仕様を持ち、まずはボディカラーが「イギリス出身であるナイジェル・マンセルに敬意を表して」ブリティッシュ・レーシング・グリーンへと特別にペイントされ、さらにレッドのラインがボディサイドに入り、4本スポークのホイールが装着されていること。
さらには英国で登録できるように右ハンドル仕様へと変更され、サンルーフに加えて(オプションでも選択できなかった)レザーシート、そしてパワーウィンドウ、グルンジグ製カセットプレーヤー、トリップコンピューター、90年代はじめにちょっとだけ流行ったフルデジタルメーターといった装備も。
ただしこのクルマで最も重要なのはセンターコンソールに装着されたゴールドのプレートで、そこには「1990年にフェラーリにて活躍したナイジェル・マンセルへ、フィアットのマネージング・ディレクター、チェーザレ・ロミティから感謝の意を込めてここに贈る」という文字が刻まれています。
おそらくこのフィアット・ティーポは相当に「お買い得」
この形式のフィアット・ティーポは1988年から1995年まで販売されたそうですが、「1.8DGT」グレードはマンセルに贈られた日から発売がはじまったといい、いかにフィアットがマンセルに対して敬意を払っていたかもわかりますね。
なお、この日のイタリアGPでは、マンセルはアイルトン・セナ(マクラーレン・ホンダ)、アラン・プロスト(フェラーリ)、ゲルハルト・ベルガー(マクラーレン・ホンダ)に次ぐ4位に入っていますが、アラン・プロストには「フレンチブルー」にペイントされたフィアット・ティーポ1.8DGTが贈られたのだそう。
このフィアット・ティーポ1.8DGTに搭載されるエンジンは1.8リッター自然吸気4気筒(112馬力)、そしてトランスミッションは5速マニュアル、駆動輪は前輪のみ。
走行距離はすでに81,988kmを数えるものの、この個体のシャシーナンバーは「1,000,000」というキリ番でもあり、今後大きく価値を上げる可能性も。
ただ、現時点だとフィアット・ティーポはとくに「ヘリテージカー」として(市場から)認定されていないために相場自体が低水準にとどまっており、いかに「マンセル」の名があったとしても、最高落札価格は140万円程度だろう、と見られているようですね(落札までまだ数日あるが、現在6,000ユーロまでしか上がっていない)。
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参照:Catawiki