| たしかにここまでパフォーマンスを追求したカスタムカーをSEMAに持ってきたことはないような気がする |
今年のSEMAは全体的に見てスポーツ傾向が強いようだ
さて、SEMAショーが開催され北米では大きな盛り上がりを見せていますが、レクサスはここで6台のコンセプトカーを展示すると発表。
その中でも目玉となるのはレクサスISのカスタムバージョン「DSPORT IS 600+プロジェクトビルド」で、これはレクサスIS350 Fスポーツに(LS500から移植した)3.5リッターV35A型V6エンジンに、ビレット製コンプレッサーホイールターボを2基搭載して文字通り「600馬力以上」を発生させる過激チューンドカーであり、レクサスいわく「これまでSEMAに出展した中では最もアグレッシブ」なのだそう。
レクサス「DSPORT IS 600+プロジェクトビルド」はこんな仕様を持っている
そこでこのDSPORT IS 600+プロジェクトビルドの詳細を見てみると、まずエンジンについては「ポート燃料噴射と直接燃料噴射、および効率的なブリージングを組み合わせて、優れたレスポンスと安定した性能を実現」。
加えて液冷式インタークーラーを搭載し、吸気温の低下と出力向上を図っていると紹介されており、CT28ターボによってブーストレベルを上げ、燃料と点火カーブの再調整を行い、E85燃料(エタノール)で600馬力以上の出力を発生させますが、ECUにはエムトロン製エンジンマネジメントを導入し、トランスミッションにはサムソナス製フルシーケンシャル6速(パドルシフト)を導入するなど完全にレーススペックとなっています。
このDSPORT IS 600+プロジェクトビルドはサーキット走行に特化したチューンドカーなので、シャシーには4点式ロールケージが直接装着され、足回りにはKWダブルアジャスタブルコイルオーバーサスペンションを装着して剛性を強化。
ブレーキシステムはRC Fのカーボンセラミックブレーキが移植され、19インチVOLKレーシングホイールにミシュラン製ハイグリップタイヤが採用に。
そのほか、軽量化のためにリアシートを除去、さらにボンネットとトランクフードがカーボンファイバー製へと交換され、ワイドボディキットと各種エアロパーツはアーティシャンスピリッツ製。
インテリアだとスパルコのシートとハーネス、ステアリングホイール、そしてMoTeC製カラーダッシュディスプレイが導入されており、内装パネルのほとんどが剥ぎ取られています。
そのほかレクサスはこういったカスタムカーをSEMAへと展示
このほかにもレクサスは様々なカスタムカーを出展すると発表しており、こちらは「LX600 アーバンコンセプト」。
レクサスによれば、このコンセプトカーは「洗練された都市生活者のために」カスタムされたものだといい、オフロード走行に必要な性能を維持しながら、日常的に使用するための実用的なコンポーネントを組み込み、さらにはアーティシャンスピリッツ製のボディキットとエクスポーズド・カーボンファイバーによって、より低く軽く印象を持つ外観へ。
装着されるホイールはHRE 540シリーズ(センターサテンブロンズ、アウターグロスブラック)、そのほかアーティシャンスピリッツ製のブラックレーベル・チタニウムエキゾースト、ブレンボ製B-M8ブレーキが組み込まれていると紹介されています。
この「RX 500h F SPORT Performance AWD」はレクサスRXのラグジュアリーSUVとしての性格を強めたもので、ボディカラーはマットバイオレットメタリック(ラッピング)、そしてレイズ製の22インチ「Homura 2x15BD」を装着。
新型レクサスRXについては、まだサードパーティーからカスタム/チューニングパーツが登場していないせいか、簡単なビジュアルアップデートにとどまっているようですね。
やはり北米ではアウトドアが大人気
この「LX 600アルパイン・ライフスタイル・コンセプト」はラグジュアリーとアドベンチャーの融合を目指したカスタムカーで、フラッグシップSUVの比類ない洗練されたキャビン、そしてアウトドア愛好家の間で人気の高いイエティ(YETI)のエッセンスがその持ち味だと紹介されています。
株式会社ヒラクによってプロデュースされており、ディーセント製オフロード・ボディアーマーシステム、JAOS製カーボンファイバー・オーバーフェンダー、リジッドインダストリーズ製ライティングシステム、ヴォッセン製HF6-ハイブリッド・フォージドホイール(20インチ)、ブリジストン製オールテレーンKO2タイヤ等が装着されているようですね。
ルーフラック上にはイエティ製のボックスやクーラー、チェアなどキャンプ用品が積み込まれている、とアナウンスされています。
こちらはクルーザー・アウトフィッターズと提携して開発された「GX460 オーバーランド・コンセプト」。
その根幹にあるのは「目的地までの旅を親しみやすく、持続可能な方法で楽しむためのビジョンを提供すること」だといい、そのためには走破性、快適性、利便性を高めるための多数の装備が導入されることに。
足回りだとオールドマンエミュー製のサスペンションを組み込み、最低地上高を上げ、さらに大きなタイヤの装着を可能としています(タイヤはTOYOオープンカントリー)。
フロントCBIバンパーにはセルフリカバリーとウォーンウィンチが装着され、リアカーゴエリアには、グースギアのドローイング、カノン製ラック/テーブル、ARB製冷蔵庫を装備し、必要な装備へとに素早くアクセスできるように配慮されています。
そのほかだとスライダーやスキッドプレートなどCBI製プロテクション、プリンスト製ルーフラック、ヤキマ製ルーフトップテント、ARB Linxスイッチコントロールシステム、リジッド製ライティング、ARBコンプレッサー、八重洲無線の2Mラジオ(トレイルや緊急時の通信用)も装備している、とのこと。
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参照:LEXUS